好き！大好き！…やっぱ、大っっ嫌い！ (ページ14)

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叶わない恋の終点 2 ページ14

A「リヴァイ兵長、来ました。」

A「あの、話って何ですか？」

私は聞いたが、リヴァイ兵長は、黙ったままだった。

そして、ゆっくりと口を開き始めた。

リヴァイ兵長「A…おれは、お前に伝えたいことがある…。だけど、この想いを本当に伝えていいのか、ずっと悩んでた。」

…ふぅ…

兵長は一息ついた。そして、私の目をまっすぐに見ていた。

その瞳は何とも残酷で、悲しかったことか…

今にも、吸い込まれそうだった。

リヴァイ兵長「A……好きだ…。お前とぶつかったあの瞬間、おれは、お前に一目惚れしたんだ。」

その言葉を最後に、静かになった…

A「……。」

私は驚きを隠しきれていなかった。

リヴァイ兵長「無理なのはわかってる、でも、好きなんだ。どうしてもAのことが！」

A…リヴァイ…兵長…。

リヴァイ兵長が、ゆっくりとAに近づいて行く。

リヴァイ兵長「A……」

リヴァイ兵長との顔の距離が近くなる。

A「兵…長…？」

もう少しで、唇が触れるその瞬間

ガタッ、！！！

扉の方から大きな音が聞こえた。

私は慌てて扉を開ける。

すると、急いで走って行くエレンの影が見えた

A「えっ？！…エレン！待っ…っ！」

待ってと言おうとしてリヴァイ兵長に手で口を塞がれた。

そして…

リヴァイ兵長「あいつの元へ行くな…いや、行かないでくれ。」

リヴァイ兵長は、それだけいって離してくれた

リヴァイ兵長が、勇気を出して私に気持ちを伝えてくれた。

ならば、私も本当の気持ちを伝えよう。

A「兵長…嬉しいです。ありがとうございます。そんなのいってくれたの兵長が初めてです。でも…私さっき気づいてしまったんです。」

A「私、好きな人がいるんです。その人は、昔からバカで、アホでなーんか頼り甲斐がなくって、いっつも喧嘩してるし、でも何かをやってる時はすっごいカッコよく見えて…」

A「でも、その人の前だと、大嫌いって言っちゃうんです。変ですよね。でも、この気持ちは、変わらないと思うんです。」

A「だから、ごめんなさい。兵長の気持ちに、私じゃ答えられません」

リヴァイ兵長「そうか…叶うといいな？
その恋。」

A「はい、ありがとうございます、失礼します」

あいつは、どれだけ俺を好きにしていくのか…

残ったのは月の光だけだった。