かくしごと ③ ーKEIー (ページ4)

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ｓｅｃｒｅｔ１０２ページ4

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大きなふわふわのシャチのぬいぐるみを満足そうに抱えているA

「こんな幸運なことあるんだね」

『ほらぁ、やってみないとわかんないだろ？』

職場や部活のお土産を選んでいると、不意に裾を引っ張られる

「これ可愛くない？」

指さした先には、2つのキーホルダーが合わさるとイルカがキスしてるように見えるペアストラップ

　お揃いでつけるやつかな…

『買う？』

お揃いっていうのがまだ恥ずかしくて、少しためらってしまう

「慧さんがつけてくれるなら…//」

『うん…』

恥ずかしくて無言でかごに入れてしまったけど、

内心すごく嬉しくてしょうがなかった

恋人同士でお揃いのもの身につけるとか憧れてたんだ

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外に出ると

もうすでに暗くなっていて、そうとう長い時間水族館にいたことを物語っている

『水族館でこんなに楽しめると思ってなかった』

「本当に楽しかった。帰るの寂しいな…」

何回も名残惜しそうに水族館の方を振り返るA

『あと2日になっちゃったけど、
これからまだ楽しいところにいっぱい連れて行ってあげるから楽しみにしててよ』

ぎゅっと手を握ると

体を寄せて優しい天使のような微笑みを向けてくれる

「楽しみにしてるね」

微笑みが綺麗すぎて、吸い込まれるように見とれていると、

　不思議に思ったのかAの顔が近づいてきた

『うわぁっ…』

「慧さんぼーっとし過ぎ(笑)」

『一瞬時間止まってたわ…』

「ちゃんとしてよー」

『もう暗いし、宿に向かおうか

めっちゃ綺麗な宿だから期待してて』

Aとの素敵な思い出を作るために

寝る間を惜しんで調べて考えた俺なりのプラン

Aが気に入ってくれたらいいな…