32話 ページ34
side you
何…、ここ…。
ただ真っ白な空間に僕は立っていた。
光源がないのに、部屋が照らされている。
おかしな部屋だ。
すると、それが崩れ落ちるように真っ黒になる。
僕は何も思わず、立ってるだけ。
ポツリと明かりが灯る。
そこには、今よりも大きい僕と誰かが笑っている絵。
次は、僕が布団にくるまって泣いている絵。
次は、何か恨めしそうな顔をしている僕の絵。
次々と変わる絵は、僕の人生を表している様だった。
僕は、何も思わなかった。
感じたことは、この心と体はこのセカイに存在していなかった。という悲しみだけだった。
僕を一人にして、何がしたいの。
僕が一人なのを見て、何が楽しいの。
すると、後ろから誰かが僕を呼ぶ声が聞こえる。
体ごとそっちを向いても、何もなかった。
真っ暗な空間と僕だけが存在している。
…本当に“世界”は、理不尽だ。
.
.
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side toya
息はしているものの、目を開けないA。
Aの目に掛かった前髪を退け、Aの閉じている目を見る。
「早く、目を覚ましてくれ。白石や小豆沢も心配していたぞ。」
その声は届くはずなく、ただ部屋に虚しく響く。
開けた窓から風が入る。
今日は、夏にしては珍しく涼しい日で、入ってくる風も少し冷たい。
サラサラとしたAの髪が風にあおられる。
彰人だけには、Aが倒れたことを伝えていない。
白石や小豆沢にも、言わないでくれ、と伝えておいた。
彰人は明日、Aとケーキ屋に行く約束をしているらしい。
昨日、すごく嬉しそうに連絡してきた。
それを、心配に変えたくない。
「早く、起きてくれ…。A…。」
Aの色白の手を握り、祈るように言う。
声は届かなくてもいい。
ただ、この願いだけは、届いてほしい。
冷たい風が俺とAの間に吹き抜ける。
すると、一瞬Aの指が動く。
「！」
『っ………、と、ぉやく…？』
「！あぁ、俺だ。」
Aの開いた目と目を合わせる。
すると、だんだんAの目がうるんでいく。
『良かっ、た…！』
起き上がって俺に抱きついてくる。
Aを受け止めて、背中をさする。
ボロボロと唇を噛み締めながら涙を流すAは、子供がそのまま大きくなったような感じがした。
「大丈夫だ。俺は、Aから離れない。」
そう言って、Aを強く抱き締めた。
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chokominto@メイン更新停止中 - *瑠璃*さん» ………………(察 (2021年6月4日 21時) (
レス) id: d8e12cdfc5 (このIDを非表示/違反報告)
*瑠璃* - chokominto@メイン更新停止中さん» 言ってみたよ〜うちの行動しだいだって(これはお母さんがめんどくさい時から逃れようとするときである。つまり多分だめ) (2021年6月4日 20時) (レス) id: f48c22676e (このIDを非表示/違反報告)
chokominto@メイン更新停止中 - 名無しのごんべいさん» 何でお前毎回深夜にコメントすんの？？体内時計だいじょぶ？おん、更新は頑張るわ。(内心:テスト期間だけどいいよな！(いい笑顔) (2021年5月27日 16時) (レス) id: d8e12cdfc5 (このIDを非表示/違反報告)
chokominto@メイン更新停止中 - *瑠璃*さん» インストール出来るか交渉した？(フレンドになりたい人) (2021年5月27日 16時) (レス) id: d8e12cdfc5 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのごんべい - chokominto@メイン更新停止中さん» はい。すんませんでした。とでも言うと思ったk((((((((((内心すごい反省している人)(そっちも更新頑張れ〜) (2021年5月27日 0時) (レス) id: 6dc1e9f0e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイスミントチョコ | 作成日時：2021年5月17日 10時
