蘭「金曜夜11時にまたここで」【灰谷蘭】 (ページ4)

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連絡って…

交換して何になるの??

『あぁ…はい。また何かの時はお願いします^^ では帰りますね。』

そう言ってお財布を出そうとすると

蘭「あぁ。待って待って。ここは俺が払うから♡」

自分がオススメしたやつを飲ませただけだからという理由で奢られてしまった

しかもちょっとここは高めの酒場

良いお値段しただろうに…

申し訳ない泣

『あの…ありがとうございます。今度この仮は返しますね。』

なんてね

今度とかは無いだろうけど笑

蘭「!! 本当!! じゃあさ、金曜夜11時にまたここで♡」

!?

えっ

冗談のつもりが約束になってしまった

『えっ。こ、来れれば来ますね…^^』

困るよぉ

残業も今日みたいな時間に終わるかも分からないのに～

蘭「うん。待ってる^^」

そう言った灰谷さんはとても満足げな顔をしていた

お店を一緒に出てからすぐに

蘭「ねぇ。家まで送るよ♪ 家…どっち?」

うわ

出た出た

家まで送るよ作戦

こういう場合は

『あぁ…えっと…。交番まで行っても良いですか?笑』

と言う

だいたいその辺で気付かれてると察しさせて

やっぱりこの辺でお開きにしようかという言葉を待つのが一番

だけど

蘭「おっ。お持ち帰り対策? 凄いね^^ でもAちゃん優しいから帰宅の途中くらいまでは着いてこさせてくれるんじゃない?^^」

うぉっ

バレバレじゃん…笑

『よく分かりましたね…。そうですよ。途中までくらいなら良いかなって。』

ふーんとかなんとか言って結局は

蘭「やっぱ送るよ♪ 俺、怖い? お持ち帰りしそう?」

なんて言ってくる

その聞き方ガチで困るな…

『いや、怖くはないですし、お持ち帰りもしなさそうです。でも、これは私個人の線引きとして、絶対に家に飲み屋で会った人を入れないって決めてるんです。』

そう言うと

蘭「手強いな～笑^^ あっ。そうだ。じゃあさ、タクシー代渡すからそれで帰りなよ! それだったら良いでしょ?」

!!

それだったらまだいいか

確かに今までの人達でこの手の人はいなかったな…

『それまでして送りたいなら良いですけど…。私は今灰谷さんに貢がれっぱなしです。これじゃあ不平等なので私も灰谷さんにタクシー代あげます。』

どうぞと渡すと

蘭「これじゃあ格好つかないな～笑返すよ。次また飲む時のお金として取っててよ♪」

『…。分かりました。じゃあ今回はありがたく貰いますね^^ じゃあまた。』

そう言って別れた。