蘭「金曜夜11時にまたここで」【灰谷蘭】 (ページ12)

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口と口が触れあって

それと同時に私の右手は灰谷さんの頬を叩いていた

ﾊﾞｼｯ

蘭「痛って…。なぁに?笑怖くなっちゃった?^^」

ど…どしよ

叩いちゃったぁ!!泣

どうしようかとオドオドしていたら

灰谷さんに軽く抱き締められた

蘭「なんてね…。ちょっといじめすぎたね。ごめん。怖がらないで。これ以上はなにもしないから。」

どことなく真剣な声で語り掛けてきて

思わずハッとなった

だが

『…。ダメです。アメとムチか何かですか。こういうこといろんな女の方にやっているんですか? 正直、あまりやらない方がいいと思います。』

灰谷さんはきっとモテる

そして同じようなことを繰り返してるとしたら

きっとたくさんの女性から恨みを買ってしまうに違いない

蘭「え、俺そんなヤバいやつに見える?」

『え、見えますよ?』

蘭「めちゃくちゃ心外なんだけど…。蘭ちゃん泣きそ。本命にはするけどね、そんな遊びの子にはしないしない^^」

本命にはするんだ…

え

『廃墟ビルみたいなところから思ってたのですが、その私のことが好きっていう設定はどこから来てるんですか? あと、さらっと反社宣言してませんでしたか?』

バレた?笑

なんて言う灰谷さんに電話が掛かってきた

そしてなぜか私の家にもう一人知らない男の人が来る

ピンポーン

ドアを開けたら

灰谷さんに似ている人が目の前にいた

!?

『…。えっと…。え?どちら様でしょうか…?』

??「あ～。お宅に灰谷蘭はいらっしゃいますか?」

蘭「はいは～い。いらっしゃいますよ～笑」

なにこの茶番

誰か早く終わらせて

あと早く寝たい

??「兄ちゃん。この人は? また、新しい女の人?」

蘭「違う違う。この前言ってた本命の子♡」

ふ～ん

と、言いながら私を上から下まで見る灰谷さん似の男の人

というか兄弟かな

さっきの発言的に弟だな

??「兄ちゃんの未来のお嫁さん。今からお楽しみになるってところ悪いけど、急用ができたから借りていくね。」

『お気になさらず。どうぞどうぞ。私も早く寝たかったところだったので助かります。』

蘭「ひど～い。もっと分かれるの寂しがってよ～泣」

さっさと持って帰られ!!

私はもう眠すぎて倒れそうなんだよ!!

灰谷さんが引きずられて持っていかれる直前に

灰谷さん弟から連絡先を渡された

灰谷弟「兄貴に困ったらいつでも連絡して。すぐ回収しに行く。」

素晴らしい弟さんだぁ!!