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へっ!?
『………な…んで?』
蘭「何ででしょう♡」
今日は帰ろっか。と一言
私は頭の中がパンクしそうだった
帰る途中も灰谷さんが話しかけてきてるのにも関わらず全く反応できなかった
そして現在
目の前に私の部屋の扉がある
そして隣には灰谷さんが
今気づいた
私…ヤバくないか?
罪人を家の目の前までいや、自分の部屋の扉の前まで
自分で案内しちゃったよ
『ちゃっかり家まで着いてきちゃったんですね。』
蘭「あ、気づいちゃった? 最初はいいのかな〜??なんて思ってたけど、話しかけても全然反応しないからてっきりどっか途中で巻かれるのかと思ったよ♡」
『うわ…。その手もありましたね。』
私のバカ
何してるんだ
多分この人とは関わっちゃいけない人だ
だけどもう手遅れだよね…
目の前で現行犯見ちゃったし、家まで自ら教えてしまったし、なにしろ名前までも分かっちゃってて、電話番号も勤めている会社までも
ヤバいな
どうするよ、これがもし計画犯だったら
計算高い男にも程があるぞ
蘭「今、いろいろ考えてるでしょ笑 鍵開けないの? Aちゃん一刻も早く寝た方がいいんじゃない?」
う〜ん
これでなんか見逃すというか見て見ぬフリってのもな
『そうですね…。早く寝た方がいいのかもしれません。という訳で、お帰りくださいませ。』
スススと階段の方へ手を指すと
蘭「え〜! ひど〜い!! 蘭ちゃんをここまでお持ち帰りしといて目の前でポイ捨てぇ?泣 泣いちゃいそうだよ?泣」
ぐすんぐすん
と…人が変わったな
灰谷さんは1回目の時の大人っぽい印象から変わって、人をからかうような半グレ高校生みたいな印象になった
『そういうキャラだったんですか? なんか意外というかなんというか…。 取り敢えずお引き取りください。』
堅いな〜
とか言いながら私の持っている鞄に手を突っ込みゴソゴソと探りだした
『ちょっ!! 何するんですか!? やめてください!?』
蘭「家の鍵を探してあげてるんだよ〜笑 ほらほら早くしないと夜が明けちゃう明けちゃう^^」
!?
マジでヤバい人だ…
えぇ…どしよ…
必死に鞄の取っ手部分と開き口を閉めるが意味がなく、呆気なく鍵を取られてしまった
いや、盗られてしまっただね
『え!? 本当に冗談抜きで返してください!!』
くすくすと笑いながら勝手に鍵を開けられ
押し入れられるように自室へと誘導される
からの
2度目のキスを奪われたのだった
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はる - 夢主ちゃんちょっと抜けてる…?家知られてるよりスク ラップに疑問持つのね。天然さもめっちゃ好きです。続き待っています!! (2022年8月25日 1時) (レス) @page19 id: f8512406ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コロナ感染中に暇すぎて妄想中 | 作成日時:2022年2月23日 1時