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ユアマイオンリー 林檎凛子さんリク ホル・ホース 激甘(?) ページ48

「…行っちゃうんだね」


ベッドに腰かけている上半身裸の男。背中に、私は横になったまま声をかけた。

浮き出た筋肉が美しいその背には、昨夜私がつけた爪の痕。よく見たら、金髪の間から覗く肩口には歯型まである。

あんなとこ噛んだっけ。ちょっと恥ずかしくなった。


「…おう。仕事があるからな」


煙草の煙をくゆらせながら、彼は短くそう応えた。

……嘘つき。


「ねぇ、ホル・ホース」

「何だ」

「貴方は…もう戻ってこないで」


彼は私の方を振り向くとわざとらしく片方の眉をピクリと動かした。


「おいおい…俺はいつだってお前のものだ。またすぐ帰ってくるぜ」

「嘘つき」

「何だよ?神サンに誓ったって良い」

「…ホル・ホース」


昨夜散々愛されたせいで痛む腰に鞭を打って、身体を起こす。

彼の口元の煙草を奪って、触れるだけのキスをした。


「貴方は私だけの貴方じゃない。知ってるの。世界中に、貴方を愛する女性がいること…」

「A…」

「…ごめん、ただの醜い嫉妬だよ。さぁ、早く私のことなんか全部忘れて出て行って」


何言ってるんだろう。って思った。

こんなプレイボーイに勝手に恋してるのは私。この男はここにフラフラやってきては、愛し合うフリでまたどっかへフラフラ。来ない間はきっと別の…もっと素敵な女性と睦んでいる。

それを思ってしまった私は勝手につらくなって、結果的に自分勝手なことを大好きな人に言い放ってしまっている。嫌な女だ。


「…なぁA」


ふいに彼はいつになく真面目な声で私の名を呼んだ。


「俺はしばらくここに戻らねぇ」

「………」

「今から、世界中の女と縁を切ってくる」

「え?」

「俺も、お前の…お前だけの男になりたい。だから今からそうするんだ」


煙草をもみ消した彼は、私の顎をすくいそっとキスをする。

そして手早く服を着ると、ベッドに腰かけた私の足元に跪いた。


「信じてくれ。お前は俺のナンバーワン…いや、"オンリーワン"だ」

「え…」

「だから俺が戻ってきたら、その時はお前も俺を"オンリーワン"の男にしてくれないか」


私の手を取り、真っすぐに目を合わせるホル・ホース。

その姿に、私は涙すら溢れそうになるのを感じながらほほ笑んだ。


「私は、いつだって貴方のものだよ。今までも、これからも」

「…感謝するぜ、女神様。お前自身にこの愛を誓わせてくれ」


心底安心したような、嬉しそうに笑う彼は、そう言って私の掌に優しい口づけを落とした。

終わり←体は言葉よりも早く 俺様(ミミズ)さんリク ブラックモア 激甘



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ウィルゴ・パルテノス - リクでダービー兄弟と一緒に日本の駄菓子を食べてみたをお願いします (2022年8月16日 7時) (レス) id: b628f3ea92 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 15さん» コメントありがとうございます。浮上もできない半端な者ですがもう少しだけ頑張るつもりです。 (2020年9月18日 16時) (レス) id: eaa08fab16 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - みかんじゅうすさん» 更新はするつもりです。ですが、度重なる体調不良と将来の進路に関する活動を含む学生生活が忙しくてなかなか趣味としてPCに向かえない日々が続いております。決して投げ出したわけではございません。誠に申し訳ございません。もうしばしお待ちください。 (2020年9月18日 16時) (レス) id: eaa08fab16 (このIDを非表示/違反報告)
みかんじゅうす - もう更新されないんですか? (2020年9月16日 23時) (レス) id: 33585c80db (このIDを非表示/違反報告)
15 - 神よ! (2020年8月15日 22時) (レス) id: 33585c80db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒヨコダイル | 作成日時:2018年9月17日 21時

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