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ラウールside
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久しぶりの我が家。
っていっても
お母さんと鉢合わせてしまった以来。
僕の中に刻まれた、
たくさんの思い出したくない記憶。
出来れば何もかも、
忘れたままで居たかったな。
記憶をなくしてこのまま・・・
消えてしまいたかった。
やっぱり僕は、
背負った十字架からは逃げられない。
深い深い歪の中にいるんだなって。
あの時のこと、
どこから遡ればいいんだろう。
蓮くんにあの時ちゃんと相談しとけばよかったのかな。
なーんて、
今さら後悔してももう遅い。
動き出した
歯車は、
もう、
誰にも止められなかった。
第四章 終
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
切りが良いので、ここで終わりにします。
次はラウール過去編です。
かなり暗い話になりますので、ご注意ください。
準備ができましたら移行します♪
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作者名:ゆり | 作成日時:2022年4月12日 0時