血の通わない人形５ (ページ37)

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照side

　

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照「どう？寝た？」

辰哉「うん・・・一応、寝たっぽいけど、すぐまた起きちゃいそう。」

涼太「お疲れ。」

　

　

今日は久々の長男会。

ビールを片手に警察から聞いた話をする。

　

大介「あの写真の顔さ、怖そうだよね。」

照「あんなやつに殴られたら、俺でもビビるよ。」

涼太「怒りしかないよ。本当に。」

翔太「でも一緒に暮らしてたってことは、ラウにとってあいつは父親みたいな存在だったってことでしょ？」

大介「母さん、あいつとといつから知り合いなんだろう？」

照「そういえば、ラウが病院に運ばれた時にさ、車で辰哉言ってたよね。」

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辰哉「照さあ…。あの日のこと覚えてる？」

照「あぁ…覚えてるよ。」

辰哉「俺さずっと思ってたんだけど…。」

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辰哉「母さんって不倫してたと思うんだよね。」

照「まじ？男いたの？だから離婚？」

辰哉「まあ、あくまで俺の勘だけど。なんとなく、一緒に暮らそうとしてたんじゃないのかなって思った。」

照「だったら普通、ラウを連れていくか？」

辰哉「いや、あの日の母さんの顔、引きつってたよ。本当は嫌だったんじゃないかな？」

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