血の通わない人形５ (ページ12)

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辰哉side

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相葉「連絡を入れた日からピタッとベランダに出ることはなくなりました。保護されたんだと思っていて。」

安心したが、なんとなくベランダを見ることが習慣になっていたらしい。

相葉「その一週間後くらいかな？朝の時間に見たら、いたんです。驚きました。」

　

その姿は以前よりもボロボロで・・・

血を流し、ぐったりとしている姿だった。

　
　

相葉「一目でやばい状況だと思って、すぐに救急車と警察を呼びました。でも今思えば、最初っからそうしてあげていれば良かったですよね・・・。」

申し訳なさそうに、うつむく。

相葉「ずっと気になっていたんです。どうなったかなって。どうか生きていてほしいと思っていました。会場で見た時、本当に嬉しかった。」

涙を静かに流す、相葉さん。

辰哉「あなたがいてくれたから、ラウールはこうして生きられています。あと少し、遅かったら助からないと言われたんです。」

辰哉「本当にありがとうございました。」

　

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すると・・・

丁度良く、

　

大介「ただいま～。」

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