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辰哉side


蓮から昨日あった話を聞く。


心配そうな顔をしながら、蓮は高校へと出かけてった。


今日は有休を取っているから俺はお休み。


どっちにしろ今日は午後からカウンセリングの日だったからね。





先ほどラウールは、ごく少量の朝ごはんを食べ終えたところだった。


辰哉「今日は辰にいと一緒にいようね。午後から病院に行くからね。」


ソファーに座るラウール見つめながらしゃべりかける。


ラウ「・・・・・・。」








ラウールと一緒に暮らすようになってきて分かったことがある。





まず、午前中はほとんどしゃべらない。

基本しゃべんないんだけど、午前中はさらに。


しゃべりたそうにしているような・・・。

気がするんだけど・・・。


俺らの顔色を伺っていることが多い。


起きてから時間が経つと小さい声でとぎれとぎれにしゃべってくれたりするんだけど、


普通の会話とかは程遠い。


謝罪が多いのも気になる。





そして、異様なほど怯える。


ビクビク・・・


オロオロ・・・


体に力が入り、


震えているのが見てわかる。


しゃべらないで、ずっと震えているからかわいそうで。


何とかしてやりたいんだけどね・・・。


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作者名:ゆり | 作成日時:2020年12月28日 0時

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