血の通わない人形２ (ページ17)

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辰哉side

病院に到着し、入口に近い駐車場に車を止めて、中に入る。

平日の午後ということもあって、やっぱり人が多い。

ざわざわとした雰囲気にラウールの呼吸も早くなる。

顔色が悪い・・・。

すると、ラウールが俺の洋服を弱々しく引っ張る。

辰哉「えっ・・？」

背中が波打つ。

照「やばっ、吐きそう？」

頑張って口を手で押さえて、飲み込もうとしている。

すぐにトイレを見つけ、急いで駆け込む。

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ラウ「おぇっ・・・・。」

涙をポロポロ流しながら、嗚咽が止まらない。

ラウ「！！！・・ごめっ・・さぃ。」

必死に口元を手で押さえて、これ以上出ないようにしている。

辰哉「しんどいね・・・。吐いたら楽になるから。手どけようね。大丈夫だからね。」

照「俺とりあえず、受付してくるわ。ここにいること伝えてくる。」

そう言って受付に行ってしまった。

背中をさすり、吐き気がおさまるのを待つ。

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