血の通わない人形 (ページ40)

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辰哉side

涼太の声に全員が顔を上げる。

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涼太「正直さ、俺もわからないよ。ラウが受けてきた傷も想像以上に深い。でもだからといって、ほっとくわけにいかないよ。支えようって気持ちがあれば、何とでもなると思う。俺さ、またラウと一緒にご飯食べるの夢なんだよね。」

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そうだよね・・・。

落ち込んでばかりいられない。

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助けたい・・・

支えたい・・・

その気持ちがあれば・・・

おそらく、ラウールはずっと助けを求めていたはずだ。

だけどその願いは誰にも届かなかった。

俺らなら。

ラウールを救ってあげられるはず。

また元気になって、

無邪気に笑ってくれるはず。

きっと・・・。

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さっきまでの不安が少し薄れて、

明るい光が差した気がした気がした。

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何となく元気になった俺たち。

運ばれてきた料理を少し食べて、

涼太はキッチンへと戻っていった。

かっこいいよなあ・・・。

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全員「ごちそうさま～」

店を後にする。

諭吉さんが数枚飛んでったわ・・・。

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来る前よりも、全員ニコニコとした笑顔。

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まあ、いっか・・・(笑)

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