血の通わない人形 (ページ15)

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亮平side

深夜１時すぎ

亮平「“今から帰ります。詳しいことは家に帰ってから話します”・・・だってさ。」

大介「なんにも返信がないと思ったらこれだけかよっ！気になりすぎて、寝てらんないよ！」

蓮「ラウ大丈夫かな・・・？」

翔太「あいつ、中学生だろ？でっかくなってんじゃないの？」

・

ただ、辰にいが言っていた、「虐待」というワードが引っかかる。

康二「虐待って・・・そんな悠長なこと言ってる場合ちゃうやろ・・・。」

嫌な予感がする。

翔太「母さんとケンカでもしたんじゃない？」

・

沈黙が続く。
その可能性もなくはないけど・・・。

翔太「まぁ、明日仕事ある組は寝よ。今日帰ってきてさすがに話さないでしょ？辰哉は休みだけど、照は仕事だよ。」

涼太「俺、明日の仕込みあるから、もう寝るわ。」

各々夜も更けてきたため、それぞれ部屋に戻り、解散となった。

・

・

リビングルームに一人。

まだ、医者じゃないし、学生だけど何となくわかる。

大変なことになったな・・・。

病院から警察に通報があったのか、

警察が見つけて、病院に連絡したのか定かではないけど・・・。

虐待で警察に連絡が行くってよっぽどだと思うんだよね・・・。

・

もやもやとした感情のまま、リビングの電気を消した。

夜中の２時過ぎに玄関の扉が開く頃には全員夢の中だった。