182 ページ33
稜雅side
鼓動が体に響くほど、息が詰まるほど、何かに焦っている。
口を開けたまま声は出ず、固まる俺に村田君がまた口を開く。
「船津先輩は、どうなんですか?」
遠くに聞こえる賑やかな話し声と走る足音が耳をすり抜ける。
俺は、
「わ、からない、です。」
思わず下を向き、目をそらす俺を村田君は見つめたままだった。
「そうですか。分かりました。すみません、呼び出して。ありがとうございました。」
あ、いや、と慌てて顔を上げるが、村田君はお辞儀をした後すぐに教室を出て行ってしまった。
一気に思い浮かぶAちゃんの顔。
俺は、なんで、こんな気持ちになっているんだろうか。
148人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さーちゃんまん(プロフ) - ビビさん» こちらこそ!最後まで書いて下さりありがとうございました! (2018年2月10日 22時) (レス) id: 419d84e20f (このIDを非表示/違反報告)
ビビ(プロフ) - さーちゃんまんさん» お褒めの言葉ありがとうございます!何度も心が折れかけた作品なので本当に嬉しいです( ; ; )最後まで読んでくださりありがとうございました!! (2018年2月9日 16時) (レス) id: 8a3170fad6 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃんまん(プロフ) - おはようございます!この作品めっちゃ面白かったです!最後キュンキュンしました(^^) (2018年2月9日 7時) (レス) id: 419d84e20f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:vivif18 | 作成日時:2017年11月12日 14時