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何だって? ページ23

「あ、おかえり」

芯のある声に、私はすっかり意識を取り戻した。素早く立ち上がって、そちらに笑いかける。

皆が帰って来た。



部長がまず、カセキをひっつかんでラボへ走ってきた。ご老体に何という扱いをするんだか。

その次に、コハクが大量のかめを頭の上に乗せて走ってきた。

「なんかたくさん貰ってるね」

「ああ」部長もかめを眺めながら、白い歯を見せて笑った。


「勝ったぞ。俺がな」


「おお〜おめでとー」私は部長に向かって拍手を浴びせた。




そうかそうか。

部長勝ったんだ。




勝って村長に、そして巫女の夫になったんだ……………。

「………………………何だって?」

なんだか聞き捨てならない事を聞いたような気分に、私はなる。何だって?

「pardon?」

「ん、それは知っているぞ!”もう一度言ってくれ”だな!?」

コハクが隠された宝物を見つけたように手を叩いて指を差した。流石コハク。英語を覚えてきている。

「だから、俺が勝ったってんだろが」部長がふてくされたように口を尖らせた。

「はあ?冗談きついよそりゃ」私は顔をしかめた。あり得ない。コハク(とついでに銀狼)がいたのに、部長が勝ち残るか?

「いやA、これが本当なのだ」コハクは苦笑しながら、かめをラボの隅に置いた。

「千空が勝利し、村長になり、ルリ姉と結婚し、離婚したのだ」

「うん、話の飛躍ぶりがすごいね」

こんなのは慣れっこなので、特に言及はしないでおく。

「今はんなことどうでもいいんだよ。とにかく、俺達は村長の座と、酒をゲットしたっつうことだ」

******* *

「………うーん?これで何が作れんの?」

ゲンはさっきから腕を中国人にして、カセキの作った機巧(からくり)を珍しく興味深く見ていた。

滝の下で、小さな竹の水車のようなものがくるくると回っている。

「そう、そこがワシにもさっぱりわからんの」カセキも肩をすくめた。

「それはね、酒から出るにさん…………てっ!」

説明しようとしたら、頭を小突かれた。ちょっと痛い。

「A、ネタばらしは後だ。仕事だぞ」

「えー」

だからって頭にヒットさせることはないだろうにとぼやくが、部長はすたすたと先を行ってしまった。

私はその、部長の後を追った。

無水酢酸とアニリン→←ちゃらちゃらしてて



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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇‍♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (4月24日 22時) (レス) @page27 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長庚 | 作成日時:2023年12月26日 8時

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