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橋の上で(千空) ページ11

「おう千空先生よ、あとちょっとだったのに何やってんだ!」

「そうだ千空先生。君らしくないぞ」

「しっかりなよぅ千空!」

「あー!うっせえ!!」

そう叫んだ声が、湖畔になびいて消えた。



俺達は今、一番手前の橋を渡っている。

今思えばこれは吊り橋で、渡るのはこれがまだ二回目なのだ。


そしてもう一つは、後ろのこいつら(・・・・)がうるさいということ。

「そういえば前にも一度、Aの頭を撫でていたな。武稽古の時にこの目で見たぞ!」

「でもよ、良く言えば頭は公認になったっつうことだろ?これは進展してるじゃねーか!」

「しかしだな、Aは自分で”likeとloveならもちろんlike”と言っているのだ」

「何その”らいくとらぶ”ってのは?」

「英語というもので、私達のものとは違う言葉だそうだ。私もAに毎日少しだけ教えてもらっているのだが………」

既に俺は会話の隅に放り出されていた。

このクロムとコハクと銀狼とかいうゲスな奴ら。いや、特にクロムコハクは、うっかりすると銀狼よりもゲスの可能性がある。

Aが見えなくなってから、コハクや、クロムから見たAはどんな人物なのか、というのが俺の耳に流れてくるのだった。

「おうじゃあコハクはその英語、ってやつを喋れるようになってんのか!?」

Of corse(もちろん)! 多分な」

「どっちだよ」

矛盾と、意外な発音の良さに思わず突っ込むと、すぐさまコハクが反応する。

「と、いうかだな。他に何かないのか?本当に頭だけなのか?」

疑い深い目で見られても困る。

俺は歩きながら考えた。
あいつといた場面の数々を。

「………………………………………あ」

「沈黙が長いな。思い出したか?」

俺にとって一番アクシデントだった事を思い出した。

「………。石化復活して初めてあいつに会った時に」



しかしすぐさま、口を動かすのを止めた。

これ(・・)を自分の口で言うのは無理だ。

「………やっぱ何でもねぇ」

「何でだよ!」クロムはとっておきを隠されたかのように口を尖らせた。

「こういうのを言うのはキャラ的に有り得ねえってだけだ」

「キャラ的に、って言っちゃうのもキャラ的にどうだかねぇ」

銀狼の発言に、コハクが眉間にシワを寄せて言った。

「銀狼。こんがらがる事を言うな………」

「あいー!!コハクちゃーん!大変ですよー!」

そこへ、今度はコハクの発言を掻き消すように、見知らぬ男がこちらに駆けてきた━━━。

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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇‍♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (4月24日 22時) (レス) @page27 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長庚 | 作成日時:2023年12月26日 8時

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