月明かりの道標【NARUTO】 (ページ6)

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～貴女side～

ナ「！」

ナルトは気づいたものの、体がガタガタと震えているせいで動くことが出来ない。

ｻｽ「チッ！」

サスケさんは敵の鎖の穴に手裏剣を投げて木に留めると、素早くクナイで固定する。
そのまま動けなくなった敵の腕に立つと、容赦なく足で顔を蹴った。

しかし敵もタダでは終わらせない。

ガチャンッ

すぐさま固定された鎖を腕から外し、片方はナルトに、もう片方はタズナさんとサクラさんに向かって攻撃を仕掛ける。

ナ「うわあ！！」

ｻｸ(私が・・・やらなきゃ！！！)
ｻｸ「おじさん下がってぇ！！」

貴(サスケさんはサクラさんの方に！・・・なら！)

貴「ナルト、伏せてください！！！」

ナルトが屈んだ瞬間、敵を横回し蹴りで蹴り飛ばす。

貴(入ったか・・・！？)

ドコッ！！

そのまま蹴り飛ばされた忍は木に当たって動かなくなる。

貴(サクラさんとタナズさんは・・・！)

向こうを見ると、サスケさんがサクラさんの前で敵を待ち構えていた。

貴(加勢しに・・・、！)

そのとき、忍の背後に現れた無傷のカカシによって捕獲される。

貴(変わり身の術・・・)

恐らくどこかしらで私たちのことを見ていたのだろう。
そうと分かっていても、ホッと安心して脱力してしまう自分がいた。

カ「ナルト、すぐに助けてやらなくて悪かったな。ケガさしちまった。・・・お前がここまで動けないとは思ってなかったからな。・・・とりあえずサスケ、唯、よくやった。サクラもな」

ｻｽ「・・・・・・よぉ・・・ケガはねーかよ、ビビリくん」

ナ「！！！」

煽るサスケさんに怒りの表情を浮かべるナルトだが、何も言い返せずにいる。

カ「ナルト！ケンカはあとだ。こいつらの爪には毒が塗ってある。お前は早く毒ぬきする必要がある」

ナ「！」

カ「傷口を開いて毒血をぬかなくちゃならない」

貴「ナルト来てください、手当てをしますよ」

優しくナルトの怪我していない方の手を引っ張ると、ナルトは大人しく着いてきた。

カ「・・・タズナさん」

タ「な、なんじゃ・・・！」

カ「ちょっと、お話があります」