月明かりの道標【NARUTO】 (ページ5)

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～貴女side～

ｻｸ「ねぇ・・・タズナさん」

タ「何だ？」

ｻｸ「タズナさんの国って波の国でしょ」

タ「それがどうした」

タズナさんの言葉を聞き、サクラさんが不安げに先生に尋ねる。

ｻｸ「ねえ・・・カカシ先生。その国にも忍者っているの？」

カ「いや、波の国に忍者はいない・・・が、たいていの他の国には文化や風習こそ違うが隠れ里が存在し、忍者がいる」

カ「・・・ま、安心しろ。Cランクの任務で忍者対決なんてしやしないよ」

そう言うとサクラさんの頭に手をおくカカシ先生。

サクラさんは外国の忍者と接触しなくて済むことに安心したのか、よかったーと話す。

カ「もちろんだよ、アハハハ！」

タ(・・・)

貴「！」

貴(今、微かにだけどタズナさんが反応したような・・・)

しばらく敵に遭遇することもなく歩き続けていると、道端に水たまりがあった。

貴(ここ数日、雨など降ってないだろうに・・・)

ちらりと先生を見るが、特に警戒している様子も見られない。

貴(・・・思い過ごしなのか？)

自分の気の所為ならそれでいいと、視線を逸らしたその瞬間。

ザッ

ギュルルルルルッ

貴「！？」((バッ

背後から突如として現れた敵の鎖によって、カカシ先生が拘束されてしまった。

ｻｸ「え！！？」

ナ「な、なんだぁ？」

忍「一匹目」

そう言い終わるのと同時に、カカシ先生の身体がバラバラに飛ぶ。

ｻｸ「キャー！！」

ナ「カ、カカシ先生ぇ！！」

忍「二匹目」

立て直す暇など与えずに、敵は音もなくナルトの背後へと回る。

貴「ナルト！！！」