月明かりの幻想【NARUTO】 (ページ12)

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～貴女side～

その後色々と大変な事が起きた。

不満を爆発させたナルトがサスケさんの目の前のテーブルにしゃがみ、お互い睨み合っていると女子たちからのクレームの雨が降り・・・。

そして睨み合っている二人の前の席に座っている男子生徒がナルトに誤ってぶつかってしまい、その拍子に2人はキスをしてしまったのだ。

そこからが悲劇だった。

キスをした2人の精神的ダメージも凄いだろうが、何より般若の顔をした女子達にナルトが手も足も出ないぐらいコテンパンにのされて・・・。

これを悲劇と言わずになんと言う。

それからイルカ先生が来るまで騒ぎはずっと続いていた。

イ「さて、今日から君達はめでたく一人前の忍者になった訳だが・・・、しかしまだまだ新米の下忍。本当に大変なのはこれからだ」

イ「今後君たちはスリーマンセルもしくはフォーマンセルの班を作り、上忍の先生の元任務をこなしていくことになる」

貴(スリーマンセルかフォーマンセル・・・。チームプレイの善し悪しで任務の遂行も大きく左右されそう・・・)

1班から順に呼ばれていくのをハラハラと聞きながら、どうかいい班に当たれるようにと祈る。

イ「次、7班！うずまきナルト！春野サクラ！」

ナ「やったー！」

ｻｸ(ナルトと一緒ぉ・・・)

イ「うちはサスケ！」

ナ(うげっ！)

ｻｸ「やったー！」

イ「・・・そして永月唯！」

貴「！」

ナ「先生！なんでこの優秀な俺がサスケと同じ班なんだってばよ！」

ナルトは班のメンバーに不満らしく、イルカ先生に意義を申し立てる。

イ「あのなぁ、サスケは卒業試験で1位。サクラはくノ一で1番。そして実技も筆記もそれなりの唯。だがお前は1番ドベ！！チームの実力を均等にするには必然とこうなるんだ！」

先生ずばりと言うなぁ、と思わずクスリと笑ってしまう。

ｻｽ「足引っ張んなよ。ドベ」

ナ「むっきゃぁぁ！！」

それから2人は早速口喧嘩を始めてしまい、それを慌ててサクラさんが仲裁していた。

貴(このチーム、大丈夫なのか・・・)

先行きに不安を覚え、1人気づかれぬように溜息をついた。