ポケモン本部【あの空の先で】 (ページ4)

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「僕の名前がまだだった。僕はインテレオン。インテレオンのジゼルだ。救助隊所属だけど、最近は警察隊の方で仕事してたりするね」
「ジゼルさん」
「別にジゼルでいいよ。いや、最初から呼び捨ては難しい感じかな？」
「ジゼル！！」
「うん！適応力高めで大いに結構！！」
　そうジゼルはけらけらと子供のように笑うのだった。

　彼から連れられてやってきたのは豪華そうな扉の前。その豪華さによる圧力で思わず息が詰まるがブハッとすぐに呼吸を取り戻す。
ジゼルが「びっくりした？」と聞くとライは「は、はい……」と引き気味に応える。それを見てジゼルは面白そうにライの反応を見るのだった。

「本部長、派手なの好きだからね。でも扉だけ豪華なのはインテリア的にどうかなとは思うけど」
「扉だけ豪華なんだ……」
「うん。扉だけ。だからあんまり気にしないでいいよ」
　そうは言われたが気になるものは気になるなと思う。ジゼルがぐっと扉を押せば、あんなに重そうな扉がなんの抵抗もなく開く。そして二匹は滑り込むように部屋の中へと入っていった。

2『黄色の救助隊』→←◇