検索窓
今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:1,588 hit

兄を求めて 7 ページ9


シャス?side


os「教えへん。シャスが記憶を取り戻し、俺を思い出すまではな」



オスマンさんはそう言い、総統室と書いてあるアンティークな扉を2回ノックした。



??「どうぞ」


中からはとても低い声が聞こえ、私の背筋を凍らせた。



os「失礼するで」



と言って開けられた総統室の扉。


総統室自体はとても綺麗だが、デスクの上はかなり散乱しているのがとても分かる。



os「ちぃと話があんねんけど、ええか?」



gr「嗚呼、構わんが、戦後処理で忙しいのだ今は」



os「…こいつの話なんやけど…」



と言われ、手を引かれた。


その勢いで前にやられ、私はこんにちは…と言う。



gr「こいつは?不法侵入者か?」



os「俺が昨日の夕方拾った。虐待を受けていたか、盗賊にやられたか、でな」




gr「…それで」



os「…こいつを、この国に入れる」



gr「ッ、何を言うッ!2ヶ月前に亡くしたばかりではなかろうかッ!」



総統さんが突然声を荒らげ、私の体はびくりと跳ね上がる。



os「こいつは…こいつは…!!」



gr「…取り敢えず、仮入国は認める。あくまでも仮だ。お前とコイツの因果関係を話すまで、認めはせん。分かったな?」



os「…分かった」



シャス、行くで、とオスマンさんに声をかけられ、私は総統さんに失礼しました、と言った。



再び資料に目を戻した総統さんは、私の声に耳を傾ける仕草もせずに。




兄を求めて 8→←兄を求めて 6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:扇@リョク | 作者ホームページ:uranai.nosv.org/u.php/novel/usiro_member/  
作成日時:2018年6月17日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。