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『え!?本当!?』
「うん。心臓抉ってもいいよ」
『いや、それはちょっと・・・』
受けてあげると言われても、まだ具体的に考えていない。さて、どうしようか・・・。
『えいっ』
とりあえず、片頬を摘んでみる。
「はい、お返し」
『いたーぁ!!』
ベチッといい音がする程のデコピンが神威から返ってきた。おかげで若干涙目だ。
『ちょっと!なにするのよー!!』
「仕返しの仕返しだよ。○○の仕返しは受けるけど、その倍は俺も仕返しするから」
何て男だ。タダで仕返しを受けてくれるわけではないのか。なら、物理攻撃はしない方がいい。となると、言葉だろうか。
『神威、誰よりもかっこいいよ。大好き』
「うん。○○に言われなくても知ってる」
『・・・』
自分がかっこいいと認めた。いや、実際に女子にモテる程かっこいいし。戦いにおいては強くてかっこいい。○○が神威を大好きな事ぐらいわかるだろうけど・・・。だが、それでも何か悔しい。
『じゃあ、じゃあっ』
「うん」
次は何してくるんだろうと、楽しそうに○○を見つめる。
『神威っ』
神威の肩に手を置いて背伸びをすると、チュッと神威の唇に重ねた。
「・・・っ」
神威は驚いた。
○○は神威からのお願いでない限り、恥ずかしがってめったに自らはしないからだ。
(やった!仕返し成功!)
と思ったのも束の間。神威は○○の腰を抱き寄せ、舌を入れて深いキスをする。
『んんっ』
「・・・ん。○○、残念だったね。これ位のキスだったら、俺負けていたかもしれないのに」
『〜〜〜っ』
○○の下唇を親指で撫でながら、クスッと笑う神威。そんな神威に○○はただただドキドキさせられるばかり。やはり、大好きな神威には敵わない。
END
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作者名:桜輝 | 作成日時:2020年11月21日 11時