検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:487 hit

好きになってくれて、ありがとう ページ1

『・・・あ』

艦内を歩いていると、神威の後ろ姿を見つけた。直ぐに駆け寄り声を掛けようとしたが、その場に立ち止まってしまう。神威は女性の団員と話をしていた。任務の話でもしているのだろうか。その人との会話は中々途切れない。その光景を見て、○○はモヤモヤとする。この感情は嫉妬。神威は数ヶ月前から付き合い始めた○○の恋人だ。だが、神威はモテる。あの整った顔と強さがあれば、モテてしまうのは当然だ。

『・・・・・』

「あ、○○!」

○○の存在に気付いた神威は女性と別れ、○○の元へと駆けて来た。

「そんな所に突っ立って、どうしたの?」

『・・・・・・』

神威が自分以外の女性と話していると不安になる。神威が、その相手の元に行ってしまうんじゃないかと考えてしまう。○○は神威をギュッと抱き締めた。どこかへ行ってしまわないように。

「○○・・・?・・・あ、もしかしてさっきので嫉妬してる?」

図星を突かれ、○○の体がピクリと動く。

「ねぇ、嫉妬してるんでしょ?」

『・・・・・・・』

「・・・・・・・」

答えない○○に、神威は○○の顎を掴み上を向かせ、顔を近付けていく。○○はキスされると思い、キュッと目を瞑った。

『・・・・・・』

しかし、訪れるであろう唇への感触は何もない。そっと目を開けると、間近まで迫っている神威の顔があった。

「○○、キスして欲しいなら正直に言いなよ。嫉妬したって。正直に言えたら、キスしてあげる」

と言ったものの、恥ずかしがって『キスしなくてもいい』と言う確率が高い。そう思ったからこそ、冗談半分で言った。

(素直じゃない所も、可愛くて好きなんだけどね)

そう思い、神威は小さくクスッと笑う。

『嫉妬・・・した・・・』

「素直じゃないなぁ。まぁ、仕方が・・・ん?」

予想とは違った言葉に、思わず聞き返す。

好きになってくれて、ありがとう2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:夢小説 , 銀魂 , 神威
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜輝 | 作成日時:2020年9月3日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。