【DAYS】チート系初心者王子が奮闘する部活動日誌【君下敦】 (ページ9)

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風「この靴・・・フットサルの日から一回も履いてないよな？底が減ってないんだよ。・・・違う靴で走ってたのか？」

柄「う・・・うん」

風「なんで！？」

楓「・・・・・。」

風間が柄本と話し始めたのを見て、俺は二人から離れ水樹先輩の近くに行く

会話は聞いて取れるが風間は別に柄本をどうこうしようっていう訳じゃないみたいなので口を挟まずただ見守ることにした

柄「あの日のフットサルで僕・・・自分が全然走れないってわかったから。せめて・・・走るぐらいできなきゃって・・・。」

風「・・・・・。」

フラフラと覚束ない足取りで走る柄本がゴール手前でフラッと体が傾く

倒れるのを防ぐために風間が柄本を抱きとめる

抱きとめた風間の位置は・・・ライン上だった

柄「・・・・・。」

風「何だ！？」

柄「この靴を、履くの・・・は、風間くんとサッカーやる時って・・・決めてたんだ」

風「・・・つくし、悪かった」

柄「え！？何が！？」

走り切った柄本を見ると水樹先輩はその場を離れた

俺と柄本を心配して来た女子は水樹先輩にペコッと頭を下げた

風間と柄本はやいやいと言い合いながら笑い合っていた

風間が「お疲れ、つくし。よくやったな」と褒めると柄本は泣きながら「うん」と何度も言っていた

風間が「ラーメン食いに行こう！」と言っていたが俺は「また、今度」と返すと着替えてグラウンドを後にした

後ろの方で風間が「付き合い悪ぃぞ！！」と叫んでいたが聞こえないフリをした