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「私が、友達とよりも影山君と出かけたい、って、
思っただけだから。」
誰かに疎まれながら過ごすのは嫌だ。
昼食を共にしている彼女たちに冷ややかな目を送られるのも嫌。
かと言って、彼女たちと同じように周りから見られるのも嫌。
でも、この気持ちを抑えるなんてやっぱりできない。
全てが嫌で、
全てを手放したくなくて、
欲張りで、
我儘で、
傲慢で。
どれかは諦めなければいけないのに、
何かを失うのが怖くて、
正々堂々向き合えないでいる。
本当は私の気持ちを分かって欲しいのに、
そうすることで失うものがあまりにも大きすぎるから、
まだできないでいる。
そして、前の席の彼女の純粋に一途な思いを、
まるで私が踏み潰しているようで辛い。
彼女の小柄な背中を見る度に、
目を閉じれば、
欲に塗れた薄汚い自分の姿が脳裏に浮かぶのだ。
それに耐えられない。
彼女は全てを失う覚悟で彼に近づこうとしているのに、
私は臆病で優柔不断で何もできない。
私はあの子みたいに笑えない。
いつか月島君に、彼女たちのことがコンプレックスなのだろうと言われた。
あの時は意地を張って、
そんな自分を認めたくなくて、
そうまでして一緒にいる自分が腹立たしくて、
満足している、なんて戯言を言った。
けれど、薄々気付いていたのだ。
私は、不特定多数に手を出す、校則違反をする、
そんな彼女たちに、
そんな彼女たちといる自分に、
コンプレックスを感じているのだ。
まるで裏切り者のような自分が腹立たしい。
「影山君、私ね、」
あの子みたいに素直に言えたら。
あの子みたいに積極的になれたのなら。
あの子みたいに、
全てを失う気持ちで彼を見つめられるのなら。
私は、あの子みたいに笑えたのだろうか。
私は、彼女たちとの関係に、何の引け目も感じないでいられるのだろうか。
この、踏ん切りの悪い気持ちに、
蹴りをつけることができるのだろうか。
「ごめんね、何でもない。」
それでも私は、彼が好きなのだ。
失う覚悟は無いくせに、
無駄に彼に対する想いが強いから、
だから、こうやって。
自分は悪くない、
私が正しいのだと、
自分を正当化できる何かを探すのだ。
だって私には、友人と自分の気持ち、どちらを優先すれば良いかなんて。
私にはわからないの。
どちらも失うものが多すぎて、
私にはできないの。
どうか、どうか。
今この少しの間でいい。
ほんの少しでいいから、
嘘でもいいから。
誰か、私を。
『ジャスティファイデイ』
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mono(プロフ) - さくらまめさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。できるだけ皆様に納得していただけるような、素敵な展開にしたいです！パート3でも宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (
レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 湖々さん» コメントありがとうございます。長かったようで短かったです！笑 納得のいく可能な限り最大限のエンドにしていきたいです！そう言っていただけて嬉しいです。パート3でもお待ちしています！宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 真夜花@影山厨さん» コメントもありがとうございます！本当に素敵なイラストで、嬉しすぎでした。そう言っていただけて嬉しいです。ぎこちない2人ですが、今後とも見守っていただけると嬉しいです。パート3も宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
さくらまめ - パート２お疲れ様でした!!monoさんが書かれるもどかしい二人、いきいきしているサブキャラたちが大好きです！これからも応援しています!パート３も待ってます（*^_^*） (2014年11月17日 20時) (レス) id: 50383f2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
湖々 - いよいよパート3ですね!!どんな風に展開するのか楽しみです。更新無理せず頑張ってくださいね、もちろんパート3も愛読させていただくと思います、笑 (2014年11月15日 8時) (レス) id: cdc5b89ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2014年8月7日 21時
