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「ごめんね、潮崎さん。」
謝らないでくれ。
頼むから、謝らないでくれ。
彼女は悪くない。
そんなの分かってる。
それなら、私が悪いの？
私だって、
好きでこんな気持ち抱いてるわけじゃないのに。
どうしてこんなに罪悪感でいっぱいなんだろう。
「元気だしなって。」
彼女はどこかへ立ち去って行った。
相当参っているようで、直視できなかった。
「じゃ、行こ、」
「どこに行くの、」
「え？3組だけど……Aも行くよね？」
「だよね、……私も行く、」
前ほど劣等感を抱きはしなかった。
罪悪感は際限なく感じても、
醜いことをしているなんて引け目はない。
「影山！」
「……また来たのか」
睡眠を邪魔されたせいか、少しだけ機嫌が悪い。
しかしそれもすぐに元通りになった。
「あの子のお誘い断ったんでしょ？」
「………おう、悪いか、？」
「…相当参ってたよー」
「可哀想だった」
「そうか、」
目が合う。
少しだけ気まずそうに、
でも逸らされることはなかった。
ここで逸らしてしまったら、
全て私が悪いと認めることになる気がしてできなかった。
一緒だけ、驚愕の色が見えた。
そして、眉を少しだけ下げて、
申し訳なさそうな顔をした。
「え、？」
「どーしたの？」
「何も、ない…」
あんな顔、初めて見た。
「そーいや、今週の日曜空いてたんだっけ？
聞きそびれてたよね。」
咄嗟に彼の目を視界から避けた。
けれども、彼の藍のかかった瞳はこちらへ向けられているのだろう。
鋭い視線を感じた。
「ごめん、外せない用事があって、」
喜んでくれると、思っていた。
「そうなんだ。
じゃまた行こ！」
良いことをしたと、思っていた。
安堵の視線を彼に注ごうとした。
でもそのとき、視界の真ん中に映ったのは、
紛れもなく彼だった。
紛れもなく、
酷く焦った、悲しそうな顔をした、彼だった。
どうしてそんな顔をするのかわからなかった。言動を振り返るが、思い当たるものはなかった。
ただ、強いて言えば、
今この空間にいることそのものが、
彼女に対する裏切りなのだろうと、
おそらく頭の隅の方で気付いていること、
それだけだった。
彼女だって彼に好意を寄せているように、
私だって同じなのだ。
私だって、人間なのだ。
全てを諦められるほど、
感情のないロボットのような、
操り人形のような、
そんな物ではないのだ。
そんなこと、口に出したら自分を嫌いになってしまいそうだけれど。
『インディゴデイ』
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mono(プロフ) - さくらまめさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。できるだけ皆様に納得していただけるような、素敵な展開にしたいです！パート3でも宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (
レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 湖々さん» コメントありがとうございます。長かったようで短かったです！笑 納得のいく可能な限り最大限のエンドにしていきたいです！そう言っていただけて嬉しいです。パート3でもお待ちしています！宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 真夜花@影山厨さん» コメントもありがとうございます！本当に素敵なイラストで、嬉しすぎでした。そう言っていただけて嬉しいです。ぎこちない2人ですが、今後とも見守っていただけると嬉しいです。パート3も宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
さくらまめ - パート２お疲れ様でした!!monoさんが書かれるもどかしい二人、いきいきしているサブキャラたちが大好きです！これからも応援しています!パート３も待ってます（*^_^*） (2014年11月17日 20時) (レス) id: 50383f2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
湖々 - いよいよパート3ですね!!どんな風に展開するのか楽しみです。更新無理せず頑張ってくださいね、もちろんパート3も愛読させていただくと思います、笑 (2014年11月15日 8時) (レス) id: cdc5b89ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2014年8月7日 21時
