うちのアイドル達に手出してもらっちゃ困る (ページ20)

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練習部屋を確保してから3日経ち

時刻は10:45

約束の時間まで15分を切り

練習をしていたSixTONESの皆さんが仲良くモップをかけ始めたので

私も、買いすぎてしまったお寿司を持って中へと入る

｢お疲れ様です｣

おはようございまーす、と元気よく挨拶してくれる6人に

全員揃ってていいなあ、なんて心の中で思いながら

私も掃除を手伝う

と、いかにもお調子者といった感じの背の高い人が声をかけてきた

｢SexyZoneの新しいマネージャーさんっすよね？｣

｢あ、はい｣

まじまじと私を見定めるかのように見てくる6人のお顔が全員綺麗で、タジタジだ

｢そんなにお寿司持って来て、ちゃんと練習来るんですか？｣

小馬鹿にしたようなその発言に少しばかりイラッとするけれど

｢約束したので、松島さんと佐藤さんは来てくださると思います｣

私の発言に笑い出す長身のお調子者に

ほかの5人がジェシー、と呆れながら注意している

｢じゃあ、僕達はこれで失礼します｣

女の子よりも綺麗なお顔の人が、礼儀正しく挨拶をしてくれて

SixTONESの皆さんは帰って行った

賑やかだった練習部屋が嘘かのように静かになって現実に引き戻される

本当に、来てくれるかな？

松島さんだって、気が変わってしまったかもしれない

11時まで、あと5分

時が経つにつれドキドキとしてくる心臓に、余計に焦りが出てきて

買いすぎてしまったお寿司たちを見て、悲しくなる

と、ガチャリと開く扉

｢マネージャーさん！来たよー！｣

｢あ！松島さん！お待ちしてました！｣

良かった、来てくれた

時計を見ると、もう11時を過ぎていて

佐藤さんは来ないかと、少しガッカリする

｢お寿司買ってきたので、先食べちゃいましょうか！

生物ですし｣

買ってきたお寿司全てを並べると

やったー！と無邪気に喜んでいる松島さん

その姿に、心が救われるような気持ちになる

2人でお寿司を食べていると

ガチャリと、また扉が開く音がした

｢っ、佐藤さん！｣

｢勝利！｣

もう来ないと思っていたから、ビックリした

そこには、美味しそうにお寿司を頬張る松島さんに少し驚いたような

佐藤さんが立っていた

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