ギュッとして！ ２

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やはり質問攻めがすごい、すごい。



さすがにママと水田さんは大人だから、心夢ちゃん まではいかなかったけど。



「Aちゃん、最後にこれだけは言うとくわ」



「何ですか？」



「Aちゃん、この髪飾り、賢志郎がくれた奴やろ？」



うんうん。



「これ、賢志郎が選んだんちゃうで。俺がええんちゃうかって言ってこれになったんやからな」



「そうだったんですか。川西さんから水田さんに女の子しかいないようなお店に連れてって貰ったってのは聞いてました」



これ、水田さんセレクションなんだ。



私の好みをよく分かってる。



「そうやねん。気まずかったわあ…」



川西さんはその時のことを思い出したのか、身震いしている。



「でも似合っとるよ。Aちゃんはやっぱり大人しめのが似合うわぁ。水田くんやっぱセンスええなぁ」



「さすが、ママ！分かってる！そおやろ。似合うやろこれ、Aちゃんに！賢志郎やない、俺が見つけんや！」



やたらと『俺』を主張する。



「だから賢志郎、感謝せなあかんで」



「ん、ありがとうなあ」



若干川西さんがめんどくさそうにお礼を言った。



「ん、分かればええねん」



私にはよく分からないが水田さんは納得したらしく、一人で頷いていた。



「そういえば、私前からお二人に聞いてみたいことがあったんです」



「んー？なになに？」



「和牛さんと仲の良い芸人さんって誰かなあって思って、」



「仲良い芸人？」



和牛さんの仲良い人のことも知りたいし、その仲良い人から和牛さんの情報も知れるのではないか…という私の考え。



「はい、なんかたいしたとこない質問ですみません」



「そんなことないよ。そうやなあ…やっぱ同期は仲ええよなぁ、」



「アキナ、アインシュタイン、かまいたち、天竺鼠、藤崎マーケットやね」



「うんうん。アキナとアインシュタインは一緒に番組もやってるしなぁ」



「へえ、」



メモメモ。



「ありがとうございます。教えて頂いて」



「いえいえ、」



帰ったら、ネットで調べよう。



そのあとはたわいもない世間話をしながら飲んで、お開きとなった。

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