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「Aちゃん、何にする?」
「じゃあ、とりあえず生をお願いします」
「オッケーイ」
ママが奥に消えていった。
「川西さん、水田さん、ほんとにお疲れ様でした」
「ええよ、そんなん言ってくれなくて」
「いえ、お二人の検討をたたえます」
「ほんま、ありがとな」
「けどなあ…俺はここで優勝記念パーティー盛大にやって欲しかったなあ…」
そうだなあ…私もやりたかったな。川西さんに『次会うときはチャンピオンとして再開しましょう』って言ったしなあ…
「また来年やったらいいじゃない」
気がついたらママがジョッキを運んで来ていた。
「…そうですね。次こそ優勝してやりましょうよ」
「えー、少なくともあと一年はあるやん…」
「分からんでぇ、ここまで来たらまた準優勝かもしれへんで?」
「冗談でもそんな事言わんといてや!賢志郎!」
「まあ、三年連続準優勝でもやりましょ!」
「…なんか来年も準優勝な気がしてきました。私」
「Aちゃんまで準優勝言うのやめてぇや!」
水田さんが叫ぶように必死になって言うものだから、私たちは笑った。
「賢志郎も笑っとるけど、来年も準優勝でええんか!?」
「ええんちゃう?三年連続準優勝でも」
「賢志郎〜っ!!」
ふふふっ、水田さん、可愛いなあ…
「あっ、そうやAちゃん、あの後ちゃんと行けた?」
「?」
何が?
「賢ちゃんの家」
「はあ!?賢志郎の家!?なんかあったん!?」
水田さんの反応が凄まじい。
「ちょっ、迂闊に言わんといてや。そんな事」
「…えっ?」
私はただただ動揺。
「この反応は行ったな。賢ちゃんの家。で…どうだった?」
ママ、興味津々。
隣で水田さんも興味津々。
しばらくして、川西さんがその視線に耐えかねて、とうとう口を開いた。
「…好き言うたわ。付き合っとる」
「わあ〜!おめでとう!」
ママは手を叩いて自分のことのように大喜び。
「うわあー!だから賢志郎余裕あったんや!俺がもがき苦しんでたときに賢志郎は…二人付き合ったんは嬉しいけど、なんか俺、ショックやわぁ…」
一方水田さんは喜怒哀楽が激しい。
こんな反応されると、恥ずかしい。
自分でも顔が熱くなってきているのが分かる。
「今日は二人が付き合ったお祝いやろ!」
なんかこの後大変なことになりそうな気がするのは、私だけ!?
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雅(プロフ) - 修学旅行ハプニングあったみたいですか、楽しめて良かったですね!!私も田舎に住んでるから、東京行ったら確実に迷子になっちゃう(笑)テストもお疲れ様でした! (2019年6月20日 22時) (レス) id: ff8c7fad23 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 雅さん» 受験生といってもまだ6月なんで、全然更新していけると思います!また、お話楽しく描いていきますね^_^ (2019年6月20日 22時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - いつも読ませていただいてます!受験生大変ですよね。無理せず、暇なときに更新してくださいね。 (2019年6月3日 21時) (レス) id: ff8c7fad23 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 大丈夫ですかー(笑)でも楽しみながら読んでもらえてるようで、嬉しい限りです^_^ (2019年5月19日 13時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
あやかちん(プロフ) - やぁぁっちゃった///ふぅぁぁぁ!!((テンションおかしい (2019年5月19日 11時) (レス) id: 34fff6315e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さら | 作成日時:2019年4月16日 21時