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月曜日。



川西さんのお陰で、いつもよりかは会社に行くのが辛くなかった。



「おはようございます」



「相楽さん、ちょっとこっちきて」



「はい、」



課長に呼ばれて近くまでいくと、机の上には大量の資料。



「相楽さん、これ休んでたぶんね」



そう言われてひとかかえもある量を渡された。絶対1日でこんなに溜まるはずないのに。



「あの…これ、ほんとに1日の量ですか?」



いつもなら、何も言わずに引き受けてただろう。でも、私、間違ってるって思った事は、はっきり言うって決めたんだ。川西さんに勇気をもらえたんだ。



「そうだが、何か文句あるのか?」



「でも、おかしいですよ。それにこないだの金曜日は体調不良という事でお休みをいただきま…」



喋ってる途中で、手首を掴まれた。



「…」



あまりにとっさのことで、声が出なくなる。課長の方を見ると、ゾッとするような笑みを浮かべていた。



「相楽さん…課長の命令、聞けなかったらどうなるか分かってるよね」



ちょっと言っただけなのに、



「クビだよ、クビ」



課長がこんなにおかしな人だったとは、思わなかった。



「返事は?」



「…」



課長の手首を握る力が強くなる。



「返事は?」



喉の奥から声を絞り出した。



「はい…」



手首がパッと離され、それと同時に持っていた資料を、全部落としてしまった。



慌てて拾い集めたが、なかなか拾い終わらない。



誰か一緒に拾ってくれる人はいないかと周りを見たが、みんな自分の身を守るのが第一、誰も手伝ってはくれなかった。



一緒に拾ってもらうのを、諦めてまた拾うのを再開すると、手に強い痛みが走った。



「痛っ…!」



手を見ると、ヒールの部分が手の上に乗っかっていた。



「あら、ごめんなさい。あなたも床に落ちてる紙かと思って踏んづけちゃった」



中澤さんだった。
中澤さんの顔を見ると、ざまあみろと言わんばかりの顔をしていた。



手からは血が出ていて、ヒリヒリと痛んだ。



もう、泣きたくなった。



顔を見られないように、下を向いて、残りの資料を拾い始めた。

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さら(プロフ) - 黄色パーナさん» コメント、ありがとうございます!毎日更新というわけにはいかないですが、これからも頑張って書いていきますので、よろしくお願いします。 (4月14日 9時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
黄色パーナ - 愛読しています!更新楽しみにしています(*^▽^*) (4月14日 7時) (レス) id: ceaebda915 (このIDを非表示/違反報告)
あやかちん(プロフ) - さらさん» なるほど……そんなことが… (4月9日 22時) (レス) id: 34fff6315e (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - あやかちんさん» というのも私の母はまなみと名付けたかったそうで。でも、私のおばさんの名前が真由美で、似ていてまぎらわしいからという理由で、結局今の名前になったそうです。(これ、本当です。) (4月9日 21時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - あやかちんさん» 真奈美ちゃんの作戦は考えました!気に入ってもらえてよかったです。ちなみに私も名前がまなみになっていた可能性があったんです。 (4月9日 21時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さら | 作成日時:2019年3月24日 23時

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