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「川西さん、私ね、これでも美容師なんです。だから今日は川西さんに頭皮にいいシャンプー教えます!」



本当に頭皮にいいシャンプー教えるんだ。



「ええほんまぁ!ぜひ教えてほしいわぁ」



川西さんも思ってた以上に知りたがっている。



「これは絶対聞いといた方がいいです。川西さんは将来絶対ハゲます」



真奈美、お酒入ってるからって失礼だよ。



「プロから見ても、やっぱ賢ちゃん、ハゲてまうんや。水田くんの髪の毛、ほんとに持ってくわけにもいかないしねぇ」



ママ、この会話に入るんだ。



「そうです。漫才で言ってたことは現実的に無理だし、水田さんがハゲになってもダメです。だから私が教えます!」



大丈夫かな。これ以上失礼なこと言わないといいんだけど。



「なあ、Aちゃん、」



「はい?」



「あっちで話せえへん?」



水田さんが向こうのソファを指差しながら言う。



「あっ、はい。是非」



返事をしてワイングラスを持ち、水田さんとソファまで移動する。



「Aちゃんってさ、今日真奈美ちゃんと劇場来てくれてたよね?」



「あ、はい。真奈美が久しぶりに行きたかったらしいので。ほんとに真奈美、和牛さん出てきたとき嬉しそうでしたよ」



「そうなんや。嬉しいなあ。今日のネタ、どうやった?」



「それがすみません。ほとんど聞いてなくて…川西さんが芸人だったっていう衝撃的な事実を知って、漫才どころじゃありませんでした…」



嘘をついても仕方ないと思い、正直にほとんど聞いていなかったことを話した。



「ああ、そうやったな。今日の今日まで知らへんかったんや!」



水田さんがポンッと手を打つ



「そうなんです。真奈美が和牛さんのこと好きだって言って話とかは色々と聞いていたはずなんですけど、ほんとに知らなくて…ごめんなさい」



「そんな謝ることやないよぉ。俺らもまだまだ頑張らへんとな」



「でもほんと驚きました。川西さん、すごい真面目そうな人だから、てっきり大手の会社とかで働いてるかと思いました」



「そんな真面目やないで、アイツ。部屋の中すっごい散らかってんねんで」



「ええ、以外!なんか必要最低限のものしか置いてないイメージがあったんですけど…」



「そうやでぇ。世間からは『キャー!川西さんかっこいい!』とか言われてるけど、そうでもないで」



水田さんが女の子のセリフを声を変えていったことに笑う。



水田さんも面白い人だなあ。

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さら(プロフ) - ありがとうございます!これからもちょくちょく更新していきたいと思ってますので、楽しみに待っててください^_^ (2019年9月20日 7時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
ハンナ(プロフ) - 一気読みしてしまいました!面白くて、何だかあったかい気持ちに。更新楽しみにしてます。 (2019年9月19日 1時) (レス) id: 9d1b7de85f (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 黄色パーナさん» コメント、ありがとうございます!毎日更新というわけにはいかないですが、これからも頑張って書いていきますので、よろしくお願いします。 (2019年4月14日 9時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
黄色パーナ - 愛読しています!更新楽しみにしています(*^▽^*) (2019年4月14日 7時) (レス) id: ceaebda915 (このIDを非表示/違反報告)
あやかちん(プロフ) - さらさん» なるほど……そんなことが… (2019年4月9日 22時) (レス) id: 34fff6315e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さら | 作成日時:2019年3月24日 23時

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