やっぱお前がなに考えてるかわかんねえや (ページ29)

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F-3 ページ29

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渉はすぐに宮田のことを紹介してくれた。

はじめまして藤ヶ谷です、と言うと、目の前に座る男も、宮田です、と名乗った。

「がやさん、って呼んでいい？」
「あ、うん、いいよ」
「ってかやっぱりイケメンだなあ～横尾さんもなかなかのイケメンだけど」
「おい、なきゃなきゃってなんだよ」

相変わらず噛みまくるの変わってないね～と宮田は笑っている。

ん？ちょっと待って？？

「やっぱりって何？俺のこと知ってたの？」

そう訊ねると、宮田は目を泳がせて、あー…とかうん…とか言い始めた。

アヤシイ！！何を隠そうとしてるか知らないけど絶対アヤシイ！！！

「あの…さ」

と宮田が言いにくそうに切り出す。

「初対面で失礼なんだけど…」

いいぜ何言われても受け止めてやる！

しかし次に続いた台詞は予想外のものだった。

「横尾さんががやさんに俺のこと紹介したのって、北山さんのことだよね？」

……え？？

ええええええええ！！！！！！

バレてる！！！！なんで！！！！！！

渉が隣でくすくす笑ってる…。

「いやーびっくり、宮田って昔から妙に鋭いよねえ」
「ははは、まあがやさんを見てればね」
「ってかさ、もしかして、彼も…？」
「あーうん、まあ、そうなのよ」

彼って誰！！！こそこそ喋ってないで俺にも教えてよ！！！