【銀魂】土 蜘 蛛

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土方｢テメェ今何処に居やがる｣





万事屋でお世話になってから数日が経ったある日。
知らない番号から電話が掛かってきた。






『土方さん？どうかなされました？』

土方｢近藤さんにとっつァんから電話が入ったんだよ…
あんたの怪我の状況報告しろっつー。

んで、自宅に居るからって説明したら、
ちゃんと世話しろって脅されたんだよ｣

『…そう…ですか』

土方｢ンで、あんたの家に行っても姿見えねェから
近藤さんが血眼で探してんだァ｣

『あの、松平さんには、
順調に治ってると報告してもらっても…』

土方｢巫山戯んな。あの人にンな事 通じるかっての…
そんで？何処に居る？｣

『…実は別の場所で治療に専念して居まして』

土方｢病院か？何処の病院だ？｣

『…万事屋です』







Aが答えた瞬間に電話が切れる。







神楽｢誰からアルか？｣

『お世話になるのは今日までみたいです』

神楽｢え！？何でヨ！？まだ治ってないネ！｣

新八｢何か緊急事態ですか？｣

『いえ…緊急事態と言うより…』






Aが懐から紙袋に入ったお金を取り出し、
机の上に置く。






新八｢そんな、僕達 何もしていませんし
お金なんて貰えませんよ！｣

銀時｢いや、貰えるもんは貰っとけ新八｣

新八｢だれか本当にこのクソニート殺して下さい｣

神楽｢Aどこか行っちゃうアルか？｣

土方｢真選組だよ｣






居間の入口から低い声が響く。






銀時｢あの、不法侵入なんですケドー
え、何？今は警察は不法侵入なんてしていいってなってんの？？？？？

どうなってんのかねェ今の世の中は！
これじゃァ、安心して暮らせねェよ！｣

土方｢良し決まった。テメェの逮捕状は未成年誘拐だ｣

沖田｢まァ、落ち着けって土方｣

土方｢何ちゃっかり呼び捨てにしてんだコラァ｣

沖田｢そんな事より東雲さんでさァ
俺の視力が落ちてなけりゃァ、怪我が増えてますぜェ｣

土方｢あ”？｣







Aを見た土方がポロッと煙草を落とす。

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