【ONEPIECE】権力 (ページ8)

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｢お母さん…？｣

｢！｣

子供の声で母親がハッと我に返る。

『混乱しているのであれば、また日を改めるわ』

｢ぁ…い、いえ…どうか、どうか…お助け下さい！｣

母親は子供の耳を塞ぐと、
ボロボロと涙を流しながら口を開いた。

｢この国は非加盟国が故、海軍を呼ぶ事すら叶わず、
海賊達に何度も襲われては、
町の者達で何とか復興作業を行ってきました…！

しかし、それももう限界です！！

若い男達は海賊達との戦いで多くの者が死んでいき、
人も減り、作物を育てる事すらままならず…
このままでは子供達が飢え死する一方です！！｣

｢おい、シア…！｣

｢このままではこの国に…子供達に未来は無い！！
お願い致します！！

どうか子供達をお助け下さい！！｣

心の内を叫ぶ母親に周りの者が止めに入るが、
母親は全く聞く耳を持たなかった。

『素敵な愛だわ。
話してくれて有難う。

＿＿＿＿今まで諦めずに居てくれて有難う』

｢い、いえ…｣

自分の子供の為だ。
お礼を言われる様な事はしていない為、戸惑う。

『望みに応えましょう。

青キジさん、
海軍をこの国へ派遣する事は可能かしら？』

ｸｻﾞﾝ｢俺からは何とも言えませんが、
A様のお望みであれば、問題ありませんよ｣

『お願いね。
これで、海賊への対処は問題無いわ。

畑へ案内をお願い出来ないかしら？』

｢は、はい！勿論で御座います…！｣

『それと、青キジさん。
この国へ食料の調達をお願い』

ｸｻﾞﾝ｢かしこまりました｣

クザンが海兵達に、
食料の調達の連絡をする様に促す。

｢こちらで御座います…！｣

『えぇ、分かったわ』

Aは男の後に続いて、畑へと向かった。

｢…あの、海軍さん。
今の話は本当ですかい…？

この国に海軍が来てくれるのかい…？｣

ｸｻﾞﾝ｢あの方がそう言ったなら、間違いない。
あんたらの安全は海軍が正義の名において保証するさ｣

クザンの言葉に国民達は喜し涙を流す。

｢何というお方だ…！｣

｢まるで神様だわ…！｣

｢良かった…やっと終わるね…！！｣

クザンは国民達を背に、Aの後を追った＿＿＿＿＿