【ONEPIECE】権力 (ページ3)

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｢何故、人間などに心を奪われたのか｣

｢神々の恥だ｣

｢神としての自覚はどうしたのだ。
アフロディテ｣

｢我々は12神なのだぞ？｣

｢アフロディテ。
貴女は誰よりも美しいのに、男を見る目が無いのね｣

｢＿＿＿＿＿＿では、審判を｣

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『＿＿＿＿＿＿懐かしい夢』

朝日が登り、陽の光が部屋に差す。
懐かしい過去の夢を見て、ポツリと呟く。

『本当に、愛が無いわ』

彼女がこの世界へ来たのは、彼らのせいである。

"愛"を司る神を他世界に送り、
使命を下したにも関わらず、"愛"を理解出来ない神々達。

最高級の素材で作られたベッドから起き上がると、
使用人を呼ぶベルを鳴らす。

このベルを鳴らせば、使用人が直ぐに部屋に入って来る。

｢失礼致します。

おはよう御座います。A様。
今日もとてもお美しいですわ…｣

使用人は部屋に入ると、
うっとりとした表情でAを見つめる。

『えぇ、知ってるわ。
いつもの準備をお願い』

｢はい。
勿論、既に準備は整っております｣

Aは、用意されたバスローブを着ると
バスルームに移動する。

｢本日はどうされますか？｣

使用人が問いかける。

Aはいつも湯船に花を入れている。
今日は何の花を入れるか…その質問だ。

『アネモネをお願い』

｢アネモネ…ですか？
あの花は香りはほぼ無臭ですが…｣

『いいえ。
あの花は奥深く慎み深い香り立ちなのよ。

美しい見目だけど、
よく確かめてみないと分からない香り。
まるで、愛の様で素敵でしょ？』

｢A様の方が素敵です〜！！♡｣

そう言って、
目をハートにして倒れてしまう使用人。

『あら…？』

Aがベルを鳴らし、別の者を呼ぶ。

｢おはよう御座います。A様。
今日もとても美しいです…！

あ、失礼致しました！！
直ちに代わりの者をご用意致します。
本日はどの花を利用されますか？｣

『アネモネを』

｢かしこまりました！｣

倒れた使用人をズルズルと引きずって、
バスルームから出て行く。

男性はAの美貌に耐えられない為、
身近な事は全て女性の使用人が行っている。

＿＿＿＿＿この様にして、朝を迎えるのだ。