【ONEPIECE】権力 (ページ13)

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ﾄﾞﾌ｢…ﾌｯﾌｯﾌ！｣

突然、笑い始めるドフラミンゴに、
クザンは眉を寄せる。

ﾄﾞﾌ｢大切な天竜人様のお出ましだ｣

クザンが振り返ると同時に、扉が開いた。

『青キジさん。少し、寒いわ』

ｸｻﾞﾝ｢あららら…何で出てきちゃうかねェ。
折角、カッコよく決まってたのに｣

『あら、それは悪い事をしたわね』

Aはしゃがむと、近くの海兵を揺さぶる。

『貴方、大丈夫？』

ｸｻﾞﾝ｢あー、気絶しているだけだ。
ほっときァ、そのうち起きるさ｣

『もう…愛が無いわね』

ｸｻﾞﾝ｢男はそうやって逞しく育っていくもんよォ｣

クザンはコートを脱ぐと、Aの肩に羽織らせる。

『ふふふ。有難う』

ｸｻﾞﾝ｢惚れた？｣

『いいえ』

即答するAに、クザンは笑った。

ﾄﾞﾌ｢そう、無視されると焼いちまうじゃねェか。ﾌｯﾌｯﾌ｣

ｸｻﾞﾝ｢ほら、お目当てのもん見たんだから、
さっさと帰った帰った｣

『あら、折角のお客様よ？
ピンクの大きな鳥さん、少しお話していく？』

ﾄﾞﾌ｢そんな可愛らしい名前じゃねェが…
是非、邪魔させて貰おうか｣

ｸｻﾞﾝ｢全く…
俺に恥をかかせるのが相変わらず上手い様で｣

拗ねるクザンに、
Aは軽く笑いかける。

『そう拗ねないで。
貴方とは何度も会えるじゃない』

ｸｻﾞﾝ｢そーゆー事じゃないのよ。
男心を分かってるんだか、分かってないんだか…｣

『ふふふ。愛は感じるわ』

ｸｻﾞﾝ｢はいはい。
すぐそーいう事を言うんだから｣

あしらうような態度をとるが、
何処か照れている様にも見えた。

ｸｻﾞﾝ｢んじゃ。ごゆっくり｣

ﾄﾞﾌ｢ﾌｯﾌｯﾌ。そう睨むな。
嫉妬は見苦しいぜ？｣

ｸｻﾞﾝ｢海賊に会わすのは危険でしょうが｣

ﾄﾞﾌ｢何もしやしねェさ。ﾌｯﾌｯﾌ｣

ｸｻﾞﾝ｢どーだか｣

Aはドフラミンゴと共に、
先程の部屋へと入って行った＿＿＿＿＿＿＿