【ONEPIECE】薄明【暁天:番外編】 (ページ3)

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キスしないと出れない部屋【シャンクス】2 ページ3

ｼｬﾝ｢！｣

シャンクスが思わず固まった。

ｼｬﾝ｢まさか＿＿＿＿｣

耳まで真っ赤に染めるA。
誰だってこんな反応をされたら、分かってしまう。

ｼｬﾝ｢待て待て待て！
まだ、抜け道が何処かにあるかもしれない｣

『これだけ見て無いなら無いでしょ』

ｼｬﾝ｢もう少し待とう！
きっと、ベックが外から壊してくれる筈だ｣

『此処が何処かも分からないのに？』

ｼｬﾝ｢あ、あぁ！｣

『早く船に戻らないといけないのにか？』

ｼｬﾝ｢俺が居なくても、
あいつらは飲んだくれてるさ！｣

シャンクスの慌て様に、Aの眉が下がる。

『…私とキスするの嫌？』

ｼｬﾝ｢ゔっ！そんな訳無ェ！！｣

急にしおらしくなるAに、
不意をつかれたシャンクス。

思わず大きな声で否定する。

『そんな叫ばなくても、聞こえてるけど…』

ｼｬﾝ｢わ、悪ィな。
嫌、そんな事はよくて…！

その、いいのか？俺として｣

『？』

ｼｬﾝ｢ほら、他にしたい男とか居るなら嫌だろ？｣

『別に。そんな人居ない…けど』

間は少し気になるが、
シャンクスは内心、大喜びだった。

『！』

シャンクスは気を引き締めると、
Aの腰を引き、顎を上に向ける。

ｼｬﾝ｢後悔するなよ｣

『＿＿＿＿っ！！』

気の抜けた顔が一気に引き締まる。
その変わり様にAの顔が真っ赤に染まった。

シャンクスの顔が徐々に近付く＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿ガチャ。

ﾍﾞｯｸ｢お、開いた。お頭助けに＿＿＿＿＿＿
すまん｣

扉が開き、ベックマンが現れたかと思いきや、
二人の状況を見て再び扉を閉めた。

ｼｬﾝ｢ベック〜っ！！！！｣

『…開いた？』

キスはしていないが、どうやら開いたらしい。
シャンクスは怒り心頭していた。

『…出よう。シャンクス』

ｼｬﾝ｢…あぁ｣

肩をガクリと下げるシャンクス。

『…』

ｼｬﾝ｢…！｣

シャンクスの腕が引かれると、
唇にAの柔らかな唇が触れた。

『…シャンクスの嫌な事はしない所。
その…結構好きだよ』

ｼｬﾝ｢…｣

『じゃ、じゃあね』

シャンクスはポカーンと惚ける。

ｼｬﾝ｢…！！ま、待て！！A！！｣

『絶対、嫌！！！』

直ぐ様、追いかけるシャンクス。
そして、逃げまわるA。

二人の恋の行方は＿＿＿＿＿＿＿＿＿？

【完】