【マギ】時の番人【シンドバッド】 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:3,652 hit

2 ページ5

『私はアラジンの知人だよ。
君からすれば異様だが、警戒しなくていいさ』

モルジアナは思わず強ばっていた体に気付き、
急いで警戒を解く。

アラジン｢そう言えば、
お姉さんの名前を聞いていなかったね…｣

『ウーゴから聞いていただろう？私はただの番人だよ』

アラジン｢僕が知りたいのはお姉さんの名前だよ？｣

『…やはり、君は可笑しいね。アラジン』

アラジン｢え！？
僕、そんなに可笑しな事を言ったのかい！？｣

『…いや、気にしなくていい。私の名は、Aだよ』

アラジン｢Aお姉さんだね！改めて宜しくね！｣

"時の番人"、"番人"、"クロノス"
Aへの呼び方は何れかだった。

彼女の存在を示す言葉。それが呼び名だった＿＿＿＿＿

モルジアナ｢は、初めまして…｣

状況に理解が追い付いてきたモルジアナが、
慌てて頭を下げて挨拶する。

『畏まらなくていい。
私は居る様で居ない者だからね』

モルジアナ｢？？？｣

Aの言葉にモルジアナは、再び首を傾げた。

アラジン｢お姉さんは、此処で何をしていたんだい？｣

『君達を見ていたのさ』

アラジン｢僕達を…？それって楽しいのかい？｣

『それが私の役割だよ』

アラジン｢ふーん…
それなら、お姉さんも一緒に行くかい？
僕達はバルバッドに向かっている途中なんだ！

モルさんもいいかな？｣

モルジアナ｢はい…！｣

モルジアナに意見を聞くと、彼女は首を縦に振った。

『私は＿＿＿＿＿

シンドバッド｢やぁ、君達！今日はいい天気だね｣

Aが返答しようとした時、
被さる様に声を掛けられる。

アラジン達が視線を移すと、
そこには、葉っぱ1枚の大の大人が立っていた。

アラジン｢モルさん、Aお姉さん危ない！！
下がって！！｣

怪しげな格好に、
アラジンとモルジアナが思わず戦闘態勢に入る。

アラジン｢ここは僕に任せて！！｣

シンドバッド｢えっ！？
いや、違うんだ！話を聞いてくれ！！！｣

＊