ティーンの恋人～VIXX～ (ページ4)

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貴「…ん…」
気がつけば、夜が明けて優しい日差しが指し込む。
格好は昨日のまま、時計だけは休む暇も無く、1秒1秒を刻んでいく。
シャワーを浴びて、服を着替え、冷蔵庫の中から朝食のゼリーを取って食べる。

あまりにも静かな部屋
それもそうか

私は一人で渡韓した。
父は私が小学生の時に他界し、母は今世界的有名なデザイナーとなって世界のあちこちを飛び回っている。
でも、決して私を捨てたとかではなく
今でもこまめにメールはするし、予定が互いに会えば会うこともある。
私にとっては自慢の母

だけど、やっぱり寂しいのが本心

朝食を食べ終えたら、お店のパステルカラーの傘を持ってマンションを後にする。
普段から歩く通勤路
冬休みの今はクラブに勤しむ学生がちらほら通るくらいの静かな道も、
前を通るたびに顔をあげて私を見る大きな犬も

変わらない日常だ。

しばらく歩けば、あっという間にカフェにつく。

貴「オンニー、おはようございま…す？」

普段ならオンニがいるはずの時間
だけど、そこにあったのはオンニの姿ではなく、いつものように厨房を掃除している店長と、一枚のメモ

『ごめんね、明日用事があって午後から来るから！』

貴「オンニが珍しい…」

店長「A、今日の分、いつかシフト変わるってあいつ言ってたぞ」

掃除をしていた店長が厨房から顔をのぞかせる。ちなみに店長は40過ぎのおじさん←

貴「そうなんですか？じゃあ考えときます～」

エプロンをつけて、箒片手に店内を掃除する。
開店まではあと1時間
その間に仕込みや清掃を終わらせ、開店までの時を新作のラテを片手に

パソコンで、VIXXのことを調べながら待つことにした。

貴「…んと、リーダーがNさんで、年順だとレオさん、ケンさん、ラヴィさん、ホンビンさん、ヒョクさんでいいのかな・・・？」

名前がなんというか…すごく個性的…
でもそのおかげで覚えるのにそう時間はかからなかった。
ファンの方が書いているブログなどを拝見しながら、彼らの人柄の一面も学び終えた頃、

店長がお店の看板をひっくり返して開店するお店

すると、10分も経たないうちにお店のドアのベルがなる。

貴「いらっしゃいま…せ」

HB「…あんにょん＾＾」

…開いた口が塞がらないとはこういうことを言うのか

今日一人目のお客さんは

貴「…ホンビンさんだ…」