棘の女王。 (ページ7)

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正直者の罪ページ7

無言の空間で菊池くんと視線が交わる。

とうとうその空気に耐えきれなくなった私はふと菊池くんの机の上を見た。

さくら「…………え？」

机の上には綺麗な写真の横に押し花が付いている何枚もの可愛らしい紙。

ずっとガン見していた私の視線の先に気づいたのか、菊池くんが「あっ……」と言って恥ずかしそうに片付け始めた。

ガタンｯｯ

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なんでか……なんでか分かんないけど……

勝手に菊池くんの手を持ってたんだ。

そしてそのまんま、私の思ってることが口に出ちゃったの。

さくら「すっごい！！菊池くんすごいよ！！こんなの作れるなんて本当にすごい！！」

私がそういうとびっくりしたように私を見る菊池くん。

風磨「……ありがと。」

そう言って、手の甲で口を隠した。

しばらくして自分がしてしまったことにハッとする。

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さくら「あ、え、えっと、あー……」

急いで菊池くんの手を離してワタワタし始めた私。

あーもー私のバカ、なんてダイタンな事を……。

なんだか恥ずかしくて俯いていると、ふはっと笑う声が聞こえた。

風磨「柏木さんって、面白いね笑」

え？っと思って顔を上げるとふにゃっとした顔で笑っていた菊池くん。

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さくら「ｯ……！！」

その瞬間だった。

私の心がキュンっと疼いて菊池くんから目が離せなくなったんだ。

ドキドキと心拍数が加速してるのがわかる。

認めたくないけど、認めるしかない。

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柏木さくら、高校1年生。

隣のクラスの菊池くんに一目惚れしました。