棘の女王。 (ページ39)

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未来の再会ページ39

さくら「あ、田崎さん。この書類の校閲お願いできます？」

？「分かりました！！」

さくら「楠本さん、この書類をシュレッダー行きでお願いします。」

？「了解です！！」

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聖薔宝に勤め始めて早4ヶ月。

今のところ皆の人柄がいいのか全く大きな問題は起きてない。
むしろすごく居心地がいい。

バタバタッ！！

…………来た。。

隠れようとしたその瞬間、

？「さくらさーーーーん！！」

バーンッという効果音がつきそうな勢いで部長室の扉をこじ開けられた。

さくら「げ。」

聡「何隠れようとしてんすか笑。も～……いい加減毎回ちゃんと出てくれませんか？？」

眉を下げて言う、ポンコツ運転手の聡くん。
歳が近いということもあって割と仲がいい。

さくら「だって……会いたくないんだもん。」

聡「だからといって！！流石に俺でもこれは無理っす！！」

そう言って渡されたのは【第1回部長会議】と書かれた紙。

さくら「えぇ……聡くん行ってよ～～」

嫌そうに言うとすごい速さで首を横に振る。

聡「俺これから書類探さなきゃ行けないんで！！失礼します！！」

逃げるように走っていった。
くそ……逃げたな……

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・

さくら「ふぅ～……部長会議ねぇ……」

一嵐が過ぎ去った後、ふかふかのイスに深く座ってくるくると回る。

あ、結構楽しい。

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私が会議系に出たくない理由はただ1つ。
あの二人に会いたくないからだ。
聡くんに代理を頼んでからというもの、あの初めの挨拶以外で彼らを見たことがない。

さくら「……我ながら上出来？」

一人でふふふっと笑う。

だがしかし……部長会議となれば部長以外出席不可。つまり聡くんの代理が使えないのだ。
しかも日付は今日。
聡くん本人がいない今、もはや為す術もない。

…………いっその事、体調不良だということにしようか。

そう考えてスマホを手に取った時だった。

コンコンッ

さくら「？はい。どうぞ～」

入ってきたのは見慣れた高身長イケメン。

さくら「なんであんたがここにいるのよ。」

？「さぁ、さくら。会議行くよ？体調不良って嘘ついても無駄だからね？」

さくら「うぅ………………健人の鬼ー！！！！！」

私は健人のキラキラ黄金スマイルに睨みをきかせるだけで精一杯だった。