未来の再会 ページ32
さくら「け、健人さん?」
何気ない顔で健人は「んー?」と返事する。
さくら「私、家教えてないのになんで家知ってんの?!?!」
そうなんです。
今現在、彼の車は私の家の前に止まってるんです。
イギリスの家の場所、教えてないんですよ?
健人「ちょっと、さくらのお母さんとお父さんにお話があってね?」
ニコッと笑って答える健人。
可愛い……じゃなくて!!!!
さくら「だからなんで……!!「健人くん〜!!無事ついた〜?」は?!」
とりあえず中に入るとパタパタとスリッパの音がしてママが出てきた。
さくら「え?なんでママが健人が来ること知ってんの?!」
健人とママを交互に見る。
そんな私の質問に答えず、呑気にパパ〜と呼ぶママ。
ママ「パパ〜?健人くんが来てくれたわよ〜」
おお〜といって雅俊さん登場。
え、まって?雅俊さんも健人のこと知ってる?!?!
まあ、入りなさいと、私たちをリビングに招きいれた。
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ソファに対面で座り、しばらくするとゴホンと雅俊さんが咳払いをして話し始めた。
雅俊「さくらちゃんはこの大学生活で経営学について学んできたんだよね?」
さくら「まあ……はい。」
雅俊「そして、就職場所として日本で働きたいと……?」
さくら「一応、日本で働こうかなと思ってます。」
雅俊さんはウンウンと何度か頷いて、次の瞬間、衝撃的なことを言った。
雅俊「さくらちゃん。君に部長として私が務めている会社の日本支社に言って欲しい。」
え……ブチョウ?
この人まさか今、ブチョウって言いました?
さくら「……はい?」
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ゆりな - 面白くって、一気読みしました!菊地くんの描写がほんとーにきれいでした! (2021年8月21日 0時) (レス) id: 8d3b85f428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薔桜 | 作成日時:2021年7月27日 14時