彼氏が他の子ばかり見るので、私は消えようと思います (ページ13)

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＃11 ページ13

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『は……ぇ…？』

｢あは、ハナゴイちゃんいっつも間抜けた顔してんね〜｣

右手を繋いだまま歩き出すフロイド君

彼の歩幅は私よりも全然大きくて、躓きながら必死に彼についていく

『ちょ…っフロイド君待ってください！
な、なんで私をそこまで…』

気にかけてくれるんですか
あと、腕引っ張られながら歩くの結構辛いのでもうちょっとゆっくり歩いてほしいです

｢別にぃ？大した理由なんてねぇよ
ただ、な〜んかお前ら見てるとイライラすっから｣

『イライラ…ですか』

｢うん。ジェイドと小エビちゃんとハナゴイちゃん見てるとなんかすっげぇイライラすんの！！

だから、オレがなんとかしたげる｣

フロイド君、多分それ嫉妬では…
ユウさんがジェイド君に取られてそんな風になってるんだと思いますよ

私だって、あの2人が一緒にいるところを見るとイライラはしませんが、胸が苦しくなって似たような状態になっていましたから

『……私もう気にしていませんよ

なんだか今日の朝からすっごく心がすっきりしていて、軽いんです。前のようにユウさんに嫉妬してしまうこともなくて…だから、心配しないでください』

｢あ！明日からオレできる限り授業出るように頑張るからさぁ、一緒に昼も食お？｣

『あの、私の話聞いてます？聞いてませんよね。』

｢オレ鼻が効くんだよね〜！ジェイド達が近づいたらすぐ教えたげる｣

あまりにも嬉しそうに笑うフロイド君にこれ以上なにを話しても無駄だと思い、私は素直に彼に従うことにしました

それに、フロイド君の言う通りにしていれば、ジェイド君達に会わなくて済むということが本当であれば、結構魅力的なお話ですしね

『それで、フロイド君はどんな対価をご所望で？』

私がそう聞くと、彼はニヤリと笑い

｢幸せな結末(ハッピーエンド)｣

こう言ったのです