彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第四章】 (ページ45)

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191話ですページ45

「恭弥さん。次はどこですか？」

屋台のショバ代回収を始めてから数分後。懐から取り出した封筒に受け取った五万を入れている恭弥さんに尋ねる。

「沢田綱吉、獄寺隼人、山本武がやってる店」

ツナ達が？

「何故ツナ達が屋台を……」

「公民館。彼らが壊したでしょ？」

「というと七夕大会の時ですか」

あれは獄寺さんが山本さんを挑発して山本さんが星玉を投げてきたんですよね。壁に星玉が貫通するかと思うぐらいにめり込んでました。

「なにそれ」

「あ、気にしないでください」

ニコッと笑うと恭弥さんは不思議そうな顔で首をかしげる。でも気にするなと言う言葉に眉を寄せながらそれ以上聞くことはなかった。

「！あれは…」

すると恭弥さんが少し目を見開いた。恭弥さんの視線の先にはチョコバナナを食べながらツナ達と仲良さ気に談笑している綾がいる。もちろん、その隣には遥弥さんの姿もあった。

「……」

少し不機嫌な恭弥さんは何も言わずに近付き綾の頭を鷲掴みにした。振り返ろうとする綾だが恭弥さんが頭を鷲掴みにされている力が強いせいか振り返ることができない。

「やあ君達、ここで何をしてるんだい？」

少し笑みを浮かべる恭弥さんにツナは私達の名を叫んだ。綾は恭弥さんの言葉に少し顔を青ざめつつも手に持ったチョコバナナを隠そうとする。

「わあーお兄様ではないですか、やだー。何ってそりゃショバ代回収だよ」

「そう。じゃあその手に持ってるチョコバナナは何？」

「あ、これ？もちろん自腹で払ったものだからショバ代に手をつけてな……いだだだだ！！」

言葉を遮るかのごとく恭弥さんは頭を掴む手を力を強めた。

「僕はショバ代の回収前に君に言ったはずだよね。買い食いはするなって。もしかしてだけど食べ物に気を取られてショバ代を回収していないなんてこと、ないよね？」

「も、もちろん！！」

「いやほとんど俺が集めてたけど」

「ちょっ、遥弥兄さん！！それ言わないで！！」

「……へえ」

「ひっ兄さん！！声、声が低いよ！！！」

わーわーと騒ぐ雲雀家の人達(主に綾)に小さく息を吐く私はツナに目を向ける。とりあえずショバ代だけ貰っておこう。

「ツナ。悪いのですがショバ代をいただけますか？」

「ま、まさか…」

「え？ショ、ショバ代って風紀委員にーーーーー！？」

「ええその通りです」

にしてもツナの突っ込みは今日も冴えてますね。

「活動費らしいですよ」