彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第四章】 (ページ35)

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181話ですページ35

一体どうすれば……

悩んでも悩んでもいい案は思いつかない。焦りだけが増していく……その時だった。

「キャッチボール教えやがれ！！」

獄寺さんの声が耳を打ったのは。ハッとして獄寺さんを見れば山本さんをじっと見つめる獄寺さんがいる。

「おっそーゆーことなら遊んでやる」

「なっ！！」

獄寺さん。何言って……今遊んでる場合じゃ……

そこでふと頭をよぎるはキャッチボールでの撃退法。
なるほど。と小さく呟く私はもう1人を獄寺さんに任せた。

「綾。すみませんがカッコいい武器を見せてくれませんか？」

できる限り純粋な子供のように笑みを浮かべ綾に向けると綾はカッコいいに反応して「いいよ！」と考えなしにトンファーを見せる。

恭弥さんと同じ武器。……これなら！！

「触ってもいいですか？」

「うん。どうぞ。でもくれぐれも人に向けな……」

「ありがとうございます！！お借りします！！！」

「ちょっ！！チビユキ！！」

トンファーを手渡してくる綾の言葉を遮って彼女の腕の中から飛び出す。向かうはもう1人の暗殺者。

ふと獄寺さんを見ると大きい人の撃退に成功していた。なら私も負けてはいられない。

今の身長ではもう1人の暗殺者を撃退するのは無理だ。行儀が悪いとはわかっているが机の上にあがらせてもらおう。

上がると同時にトンファーを振り下ろす。もう1人は獄寺さんが撃退した1人の暗殺者に気を取られていて私という存在に気付くのが遅れ見事に振り下ろしたトンファーが彼の頭に直撃。落ちてきた。

「なんなのーーー！！？この人達どなたーーーー！！？」

叫ぶツナに暗殺者がハッとする。

「見えてるのか！？」

「しまったダメージで光学迷彩が」

「えれーぞ、獄寺、ユキ。見直したぞ」

その時に聞こえるリボーン先生の声。ニッと笑うリボーン先生がダイニングの出入口付近にいた。

「なっ」

「あれは殺し屋リボーン」

「おまえら電柱にへばりついてたやつだな」

どうやら私や獄寺さんだけでなくリボーン先生にも見えていたようだ。

「な」

「なぜそれを！！」

「チビには見えるみてーだぞ。おつかいに出てたイーピンにも見えてたしな」

リボーン先生の背後に隠れていたイーピンがコクリと頷く。