彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第四章】 (ページ33)

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179話ですページ33

あまりのカオスな展開に私は小さく息を吐いた。そしてその後にリボーン先生に目を向ける。

「これ。いつ直りますかね」

「わかんねーな。けれどずっとってわけじゃねーから3日か5日もすれば元に戻るんじゃねーか？ジャンニーニ、お前はどう思う」

「私もリボーン様と同じ考えですね。……1週間以内には戻るかと」

「……なんて曖昧な」

頭を抱える青ざめる私に「今日んとこは帰ります」と獄寺さんは言いました。

「ムカつくやろーが2人いるんで。また明日学校で！レポート楽しみにしてます！」

部屋を去る獄寺さん。その後に階段をぴょんぴょんという跳び降りる音が聞こえてきた。

もしやあの小さな子供状態で学校に来るつもりなのだろうか……

「獄寺さん、小さくなったことに気付いてますかね…」

「多分。気付いてないと思う……ってちょっまったー！！そのまま外に出ちゃまずいでしょーっ！！」

ツナが部屋から階段の下を覗きますと「ひゃっ！」という可愛らしい声が聞こえた。

「きょ、京子ちゃんの声ーーーーー！！？」

「とりあえず降りてみましょうか」

「う、うん！！」

ツナは駆け足気味で階段を降りていく。私も後に続こうとしたら突如体が浮き上がった。振り返れば綾がいる。

「階段は危ないからね。私が持ち上げながら降りてあげる」

「け、結構です！！1人でおりれます！！」

いくら見た目が小さいからといって中身まで幼くなったわけじゃない。離してくださいっと暴れるがビクともしない。さすが鍛えているだけはある。

「まーまーそんなこと言わずに。遥弥兄さんいこ！！」

「そうだね……」

声に出して笑わないようにしているのだろうが肩が震えているから笑っていることが一目でわかる。キッと睨むと笑みを深めるだけで何も言わなかった。ムカつきます。

＊＊＊

「電信柱に怪しい奴が！！」

一階に降りてみると獄寺さんの声が聞こえてきた。
ダイニングに入るとツナに抱き抱えられている獄寺がある。

「はあ？何言いだすの？何にもいないよ…？」

獄寺さんが差した方を見れば獄寺さんの言う通り不審者二人組が電信柱にひっついていた。

緑色の前身タイツを着た男組だ。

「な！！見えないんスか！？」

「あれはチュンチュンスズメさんだよ」

その幼児の正体と知らないから笹川さんはそう言っているのだろうが、幼児の正体を知ってる私からしてみれば思わず口角を引きつらせてしまったのは仕方がないと思う。