彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第四章】 (ページ3)

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149話ですページ3

「あれ？リボーン先生。ツナと母さん達は…？」

冬の寒さを乗り越え暖かな春がやってきた。けれどまだ少し肌寒いため、カーディガンが欠かせない。

そんな3月のとある休日。小説をそれなりに読み終えた私はやけに静かな我が家に疑問を抱きつつ一階に降りてみるとリボーン先生以外いなくなっていた。

「ママンは買い物。他の奴らなら動物園に行ったぞ」

「……はい？」

動物園？

聞き覚えのない言葉に首をかしげる。なんせ動物園に行くだなんてツナの口から一度も聞いていなかったのだから。となるとだ。

「……私だけ除け者ですか…」

まさか…誘ってもらえないだなんてと肩を落とす私は初めて雪合戦時のビアンキさんの気持ちがわかった気がした。

なるほど、これはかなり寂しい。

「んなわけねーだろ」

リボーン先生はニッと笑った。その笑みは綾が何かを企む時に浮かべる笑みと似ていて一歩足をさがってしまう。

リボーン先生は何を思ったのかポケットからチケットを取り出し私に渡してきた。それを受け取る私は並盛動物園と書かれたチケットを読み上げる。

「あいつらは今そこに行っている。ツナにあう動物を選んでもらうためにな」

「……ツナに動物ですか？」

「ああ。そろそろツナにもレオンやエンツィオみたいな相棒ペットが必要だと思ってな」

「なるほど……」

けれどあの子、大きな犬と顔を合わせるだけでビビって逃げるくらいなのに大丈夫でしょうか。

「勿論、お前にも選んでもらいてぇ」

「ツナにあう動物をですか？」

「あぁ。と言っても一人で動物園を回るのは寂しいだろ？だから付き添い人を用意した」

付き添い人？

「付き添い人って誰ですか？」

「まあそれは後でのお楽しみ、な。とりあえずお前はヒバリん家へ行ってこい。詳細は綾に話してあるから大丈夫だろう」

「いや何が大丈夫なんですか。つかちょっと待ってください。付き添い人って綾ですか？」

「行けばわかる」

ニヤリと笑うリボーン先生にちょっと思うところがあるも綾の家へ行かないと何も始まらないと考えた私は仕方なく綾の家へと向かった。

……彼女ん家までどのぐらいかかるとおもっているんだと内心愚痴りながら。