彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第四章】 (ページ17)

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163話ですページ17

ツナは山本さん、獄寺さんと共に場所取りのため、並盛公園へと行ってしまった。
リボーン先生もツナ達が行った後に姿が見えない。

きっとツナ達のところへ行ったのだろう。

母さんを含めた私、ビアンキさん、笹川さん、三浦さんの女子軍はお弁当を作っている。

母さんは揚げ物と炒め物担当。具材を切るのは三浦さん、笹川さん担当。盛り付けは私とビアンキさんで行なっている。

「そろそろ完成ですね！！」

「そうだね！」

「そうですね」

そう三浦さん達と笑い合っていると「ユキ」と母さんに名を呼ばれた。

「あなたは先に行ってツナ達がちゃんと良い場所を確保しているか見てきなさいな。後は私達がやるから」

「ママンの言う通りよ。もし良い場所じゃなかったら殺すと言っておいてね」

いや流石にそれは言えない。

口角を引きつらせながら頷く私はビアンキさんに後は頼みますと頭を下げ家を後にした。

＊＊＊

春とは言えまだ少し肌寒い。カーディガンを上に羽織って駆け足で公園へ向かえばズガン！！という銃声が公園から聞こえた。

拳銃を隠し持ち発砲人物など私が知る限り1人しかいない。私が音が聞こえた方に駆け寄ってみると……

「だぁ！！」

パンイチのツナがなぜかハタキを手に持ち恭弥さんとやりあっていた。

「……これは一体…」

目を見開く私に近くにいた獄寺さんが「ユキさん！」と目を輝かせた。

「あの獄寺さんに山本さん……これは一体…」

「花見の場所をかけてヒバリとサシで三本勝負だぞ。今二敗して最後にツナが今、戦ってるところだ」

「……三本勝負って公共の場で何したんですか……」

いや、彼がここにいること自体、公共でもないか。
多分だが地に伸してる風紀委員の男から察するに彼がここを占拠するために一般市民を門払いをしていたのだろう。

そして花見にやってきた彼らを追い払おうとしたが返り討ちに遭って恭弥さんにも役立たずとトンファーで殴られたってところか。可哀想に。ご愁傷様としかいえない。

「そろそろ死ぬ気モードが解けるぞ」

リボーン先生が言うと威嚇してあたツナがい"っと正気に戻った。

「わっちょっまって！」

両手のトンファーを振り回す恭弥さんに待ったをかけるツナ。だが恭弥さんは止まらない。

「ひいっ！」

悲鳴をあげてツナは痛みに備えるよう目を閉じるが足をついたのはツナではなく恭弥さんだった。