829話です ページ13
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「なんだあれは!?」
「岩?」
驚く了平、疑問符を頭上に浮かべる獄寺、キョトンとするツナとその場に居る人達の反応は様々だった。
しかしその中で一人、リボーンだけは真剣な表情で岩を見つめていた。もしや、とリボーンは呟く。
「そいつがボンゴレリングか?」
リボーンの言葉にタルボは当たりともは違うとも言わず、ただ流石に勘がええのおと返した。それはリボーンの言葉に肯定したも同然で、ギョッとするツナがえーーっと叫んだ。その両隣には獄寺と了平が言葉を失っている。
「あのガキガキの岩みたいのがボンゴレリングーー!?」
変わり果ててしまったボンゴレリングに嘆くツナ達。失敗。その2文字が脳裏に浮かんだ。
「マジ…かよ……」
「仕方ない…最初から失敗するって分かっててお願いしたんだ…」
とツナは言うがその表情は先ほどよりも暗い。そんな彼らの反応にタルボは声を上げて笑った。
「慌てるではない、小僧達。まだ失敗かどうかは決まっておらん。これはボンゴレリングが生まれ変わる一歩手前の状態じゃからな」
「一歩…」
「手前?」
「わしが出来るのはここまでじゃ。こいつらを仕上げるのはお前達の仕事よ。新しいボンゴレリングの骨格はもう出来ておる。だが魂は、まだこの中に眠ったままじゃ。お前達が魂を呼び覚ますのじゃ」
「魂を…呼び覚ます?」
その通りとばかりにタルボは頷く。
「今まで同様に生命エネルギーたる波動を流し込みありったけの炎を灯せ。ただし、一発勝負じゃ。生半可な覚悟ではまず失敗するぞ。少なくとも 今最高の炎を灯せなくてはシモンリングに太刀打ちできぬどころかボンゴレリングは死ぬ」
「そんな!!」
「Ver.アップの成否はオレ達にかかってたってことかよ!」
「そうじゃ。Ver.アップに失敗すれば7³のバランスも崩れ未曾有の事態になることも考えられる」
当然、お前達のアニマルリングもボンッじゃからな。と怪しく笑うタルボに獄寺と了平は言葉を詰まらせる。けれどツナはオレンジ色の岩をただじっと見つめていた。
ナッツとツナは心の中で呼びかける。無論岩状態のナッツに反応はない。だがツナは何かを感じ取ったのだろう。力強く頷くと「やろう!」と獄寺と了平に声をかけた。
ツナの声に了平と獄寺も覚悟を決めたのだろう。もちろんとツナと同じように力強く頷いた。
彼らの覚悟を見たタルボはそれぞれにそれぞれの属性の岩を渡した。
「見せてみい!!炎全開じゃ!!」
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作者名:夜野兎×さにー☆彡 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時:2018年10月1日 7時